Wの悲劇

 牧村慶子さんは、10日(木)お昼ごろ来館予定。

 午後二時半、一天俄にかき曇り、雷鳴と暴風雨。パソコンの電源を切る。十分足らずで晴れ間。ゲリラ雷雨

 夏樹静子『Wの悲劇』光文社文庫2007年初版を読んだ。雪に閉ざされた山荘で製薬会社の会長が刺殺された。犯人は大学生の孫娘。居合わせた全員が彼女をかばって、強盗殺人事件に仕立てることに。綿密な偽装工作をするが、なぜかほころび、警察の目をごまかせない。そうしてあっと驚く殺人の真相。倒叙ミステリは好みではないが、それは前半だけだった。よかった。いろいろな意味でのWの悲劇だ。

 ネットの見聞。

《 最終的には現場にいる地方が力を持たないと日本は衰退していくでしょうし、それに東京が我が身を捨てて協力することこそ日本人なのでしょう。「失敗を認めない」、「うまく言い抜ける」などは現場には関係がありません。言葉だけを使って人生を送っている人だけの特殊な文化、それが今の東京の幻想なのです。 》

《 政府が大飯原発の再稼働に固執するのは、原発ゼロで夏を乗り切れば、もう再稼働の口実がなくなるからだ。そうなると原発を支えたシステム全体が問われることになる。そのシステムは、国債や年金や天下りにも繋がっており、日本の全システムを揺るがすことになる。まさに、日本戦後史の関ヶ原である。 》

《 有意味無意味の二分法が虚構だとわかったうえで、私の没入する言語世界が有意味な言葉で満ち溢れていてほしいと願う私は、ときおり無意味な言語によって溢れた言語世界に果てしなく憧れることがある。 》

《 二次元をこよなく愛するゲーマーの友人が、三次元の妻と本日婚姻届を出したと発表し友人たちに激震が走った一日。しかし三次元妻の実物を見たものはまだ誰もいない……。 》