昨晩から明け方にかけて断続的に雨。昨夕は閉館時にふっと止んだので帰宅一直線。着くとほどなくまた降り出した。きょうも時折通り雨。
法月綸太郎のデビュー作『密閉教室』講談社文庫1995年7刷を読んだ。裏表紙の紹介文から。
《 早朝の教室で、高校生中町圭介は死んでいた。コピーの遺書が残り、窓もドアも閉ざしてある。しかも異様なことに四十八組あったはずの机と椅子が、すべて消えていた! 》
二転三転する死の謎に迫る級友工藤順也は、次作『雪密室』で初登場する名探偵法月綸太郎の若き日の姿のようだ。
《 あなたは結局この事件の核心が見えていなかった。ロジックの遊戯にうつつを抜かしていただけで、殺された中町君のことなんて本当は眼中にもなかったのよ。 》
《 あなたは最初から最後まで舞台の縁をうろつくだけの脇役にすぎなかった。狂言回しの道化なのよ。 》
上記、結末での級友の女子高生から工藤順也への論難は、『ふたたび赤い悪夢』でぶり返される。
「ロジックの遊戯にうつつをぬかしていただけ」。現代美術の論評の多くにそんな印象を抱いてしまう。
「舞台の縁をうろつくだけの脇役」。自身の影を感じる。K美術館は晴れ舞台であり、私はそれを陰で支える裏方。私は主役(作家と作品)が観客の心を掴めば、それで大満足。私が舞台に立つ必要はない。あと四箇月。裏方をしっかり固めて、K美術館を充分に生きたい。
ネットの見聞。
《 古本市の経験者から言えば、準備で大変なことの一つは「値付け」だよ。 》
《 店に並べておいてもまず売れない。ということでアマゾンへせっせと出品、理数系の分野は個人的には何の興味もないので即売のつもりで安値で出していく。競合他店の最低価格が3000円とかついていても1000円で出品したり。理系の本って結構いけるのだなあ。でもそれは相場を無視して安売りしたからであり、もっと高く売れたのではという思いは残るが、よい買物をしたと購入客に喜んでもらえばそれでいい。 》
こんな本があるんだ。
《 『本当は怖い昭和30年代 ALWAYS地獄の三丁目』(鉄人社)。 暴力とカネが全て日本の暗黒時代へ、ようこそ! 》
見ていないけど。
《 NHKのパラリンピック中継が面白い。なぜこんなに面白いのかというと,解説者は競技の技術の解説に徹し,ゲストのメダリストもタレントではなく競技者という立場から坦々とコメントする。おまけに「お飾り」芸人が騒いでストレスが溜まる事もない。つまり競技そのものの観戦を楽しむ事ができる。 》
ネットの拾いもの。
《 ふられちゃった。 ( 言わずもがなですが、雨に ) 》