「誰がために鐘は鳴る」

 昨日触れたヘミングウェイ『誰(た)がために鐘は鳴る』1940年を『新潮世界文学44  ヘミングウェイ II 』新潮社1970年初版で読んだ。スペイン内戦(1936年7月 - 1939年3月) での首都マドリードから北方へ100キロほどにある都市セゴビア近くの山岳地帯が舞台。 主役の若いアメリカ人義勇兵は味方の共和国軍のゲリラにいる若い女性と恋に落ちる。 橋を爆破するまでの四日間の恋。戦争はほんとうに嫌だ、とつくづく思う。

《 いまは、贋軍人の天国だ。軍服を着ることばかり好きで、赤と黒の首巻きをまいて、 いばりかえって歩くことばかり好きな軍人どものね。要するに、戦うことをのぞけば 戦争が大好きだって手合いさ。 》 第十八章

《 政治でも、ゲリラ戦でも、いちばん大切なことは生きつづけるってことだぜ。 》  第二十三章

 ブックオフ沼津リコー通り店へ自転車で行く。赤城毅『贋作遊戯』光文社文庫2007年 初版、東直己『旧友は春に帰る』ハヤワカ文庫2011年初版、計216円。

 ネットの見聞。

《 「できることはみんなやってしまったということであれば、逆にそこには とびぬけた差異はないということである。そうすると、そこからまた新しいスタイルが でき上がってくる可能性がある」 佐野衛『書店の棚 本の気配』 》

《 「貫禄というのは、老化につながる」 田辺茂一『六十九の非』 》

《 新国立競技場。たった50年前の先人の建築を理解し、磨き、進化させる苦労をせずに、 ただ外国人の奇抜なデザインを借りてきていじって、景観も気にせずにまた新築などするから、 ハコモノと卑下されるのだ。
  千年を超える日本美のDNAを理解しない無能な建築家や政治家たちに美しい東京は作れない。  》kizuka

 六本木ヒルズ森タワー……。

 ネットの拾いもの。

《 『アホノミクス 発表』
  増税しました
  解雇 自由にします
  残業代 無くします
  年金 減らします
  生活保護 締め付けます
  配偶者控除は 無くします
  共働きして下さい
  子供は 生んで下さい
  保育所は増やしません
  保育士の待遇は 改善しません
  代わりに 法人税を下げます  》

《 「末は博士か大臣か」という言葉は、今や行末を案じた言葉だね。 「このまま放っておいたら、博士とか大臣とかになっちゃうぞ」「それは大変、 なんとかしなきゃ」 》