可能性を切り拓いている

 強風高波。太平洋戦争開戦日。国政選挙戦中。思えば遠くきたものだ。閉館と知って、と北一明作品を観に東京から来館者。北氏の営んでいた居酒屋の話など。遠い思い出。

 きょうも後は何をするんですか? と訊かれる。『ラ・ロシュフコー箴言集』が浮かぶ。

《 MS12 現在自分が何を欲しているのかもはっきりわからないのに、将来自分が欲するであろうことを、どうして請け合えるだろう? 》

 河出文庫坂崎乙郎『絵とは何か』を伊坂幸太郎が推薦していた。

《 伊坂幸太郎氏、推薦!「僕が小説家になろうと思ったのはこの本のおかげだ。」 》

 この本は192頁。持っている本は1991年再版の171頁だから、字が大きくなったんだろう。

《 学校教育の限界は概念から離れられないところにある。もっとも、概念を教えるのが大学教育ゆえ、どうにもならないが。 》 渡辺一考

 正規の美術教育を受けていない白砂勝敏さんの木彫作品、新作のガラス壜・鉱石・金属からなるオブジェを見るにつけ、上記の文を実感。

 彼の作品は既成の概念には収まらない。未知の表現がまだあったんだ! 愉しいオドロキ、トキメキがある。地中海中からひょっこり現れた、不思議で愉快な生命感がある。それらのオブジェがどんなに豊かな可能性を切り拓いているのか、をきょうも知人女性に説明。言われてみれば面白いだけじゃないのね、と納得される。ふう。

 ネットの見聞。

《 安倍「日本の原発は世界最高水準の技術力」 技術はあっても世界最悪水準の事故を起こしたのでは何もならない。 》

 ネットの拾いもの。

《 流行語大賞で初めて知る言葉ってあるな。 》

《 除湿器・加湿器が、女子付き・菓子付きと変換されるのはどうにかならんもんか。 》

《 田舎にはイオンしかない

  都会にはイオンが無い  》