『ビブリア古書堂の事件手帖6』

 三上延ビブリア古書堂の事件手帖6』メディアワークス文庫2014年初版を読んだ。太宰治稀覯本が 鍵のかかった書庫から盗まれた。誰がどのようにして。1964年夏の事件から半世紀近く。真相は。ほう。

《 「どうか、これからも大事にして欲しい」
  栞子さんは杖を固く握り、無言でもう一度頭を下げた。隣にいた俺もそれに従う。俺はこの人と一緒に、 この人が大事にしている本も守ることに決めている。
  そのためにはどんな危険も冒すつもりだった。 》 216-217頁

《 大勢の人たちがいなくなってしまったが、彼らの遺していった古書は今も残っている。 持ち主が変わったとしたも。 》 242頁

《 俺みたいな人間が数百万円の稀覯本を持ち歩いているのは逆に盲点になると思った。 》 243頁

 数百万円とは、美術品に較べてなんとお安いことか。それにしても人の強欲は尽きない。

 ネット注文した高城高高城高エッセイ集 X橋付近から』荒蝦夷2008年540円サイン入りが盛林堂から届く。

 ネットの見聞。

《 美空ひばりによるカフカ『変身』の朗読がCDで発売に!  》 頭木弘樹
 http://ameblo.jp/kafka-kashiragi/entry-12129442053.html

《 『 ku:nel』の苦戦と「SNSは緩慢な自殺なのか」問題 》 おぐらりゅうじ / 速水健朗
 https://cakes.mu/posts/12220
 http://www.amazon.co.jp/dp/B019P1VY1S

《 「美しい国」とか「美しい日本語」とかいうフレーズそれ自体はなぜ美しく響かないのか? を考えるのが、美学的思考の一契機である。 》 ひるねのたぬき
 https://twitter.com/hirunenotanuki/status/693634630839185408

《 たくさんのもの書きが、60の坂を超えられず、また越えたあたりで亡くなっている。 60歳が、フリー稼業の節目になるようだ。 》 岡崎武志
 http://d.hatena.ne.jp/okatake/20160217

 知人たち、種村季弘中井英夫、西岡武彦(冥草舎)……久世光彦。70歳そこそこで亡くなっている。

 ネットの拾いもの。

《 その本だったら、うちにある  ←言ってみたいセリフ 》