「セザンヌ」

 午後五時、グラウンドワーク三島事務所で日本大学三島高等学校放送部の生徒さんから「三島の水」に関して 質問を受ける。
 「三島の水にキャッチコピーを作るとしたらどんなものをつけますか。」
 「富士の霊水」
 霊水と思えば汚してはいけないと思う。富士野麗水と書くと、祈祷師みたい。なことを話す。

 理解がうまくまとまらず、もやもやのままに放置しておくと、あるときもやもやが霧消、スッキリすることがある。 10月9日に引用した大岡信の文章(「信ずる」を「信じる」と誤記していた)を再掲。

《 十九世紀絵画におけるセザンヌゴーギャンの、対立する二つの立場、つまり、大ざっぱに言って、無垢の知覚の 想像力に対する優位を信ずる立場と、想像力の知覚に対する優位を信ずる立場、さらにかれらの後に続いたもう一つの 立場、すなわち、対象を通じて、画家自身の感動、「魂の熱願」を「表現」しようとするゴッホの立場は、外的現実に 対する画家の三様のあり方を典型的に示しているといえよう。 》 『大岡信著作集 第四巻』青土社1977年初版収録 「パウル・クレー」242-243頁

 私は、ここでのセザンヌがよくわからなかった。木田元・編『一日一文』岩波書店2004年2刷のセザンヌの一文を 紹介した10月22日の項目の短い人物紹介記事で氷解した。

《 フランスの画家。後期印象派の巨匠。印象主義によって失われた固有色や堅牢な画面構成を取り戻し、画面内の 形や色の造型的価値を探求した。「サント・ヴィクトワール山」ほか。 》

 一言で言われてみれば、そうだな、となる。紹介されているセザンヌの発言。

《 花はあきらめた。すぐに枯れてしまう。果物のほうが忠実だ。果物は肖像を描いてもらおうとしている。 色褪せていくのをあやまっているかのようにそこにある。香りとともに果物の考えていることが漂ってくる。 果物たちは、さまざまな匂いのうちにあなたのもとにやって来て、収穫された畑や育ててくれた雨のこと、 ひっそり見ていた曙のことを話してくれる。 》

 ネットの見聞。

《味戸ケイコ展。昨日のご質問より。「新作はありますか?」すみません。K美術館に常設展示されていた作品だけです。 新作をご覧になりたい方はギャラリーmayaへ。「売ってくれますか?」すみません。今回、すべてK氏の所蔵品ですので、 販売はいたしておりません。 》 Galleryカサブランカ
 https://twitter.com/ga_casab/status/789250010864947201

《 1937年「邦人保護」の目的で派兵された「上海派遣軍」は軍部独断で南京へ転進。食料不足から略奪そして 虐殺へと暴走。米は中国侵略を批判し経済制裁へ、ついに太平洋戦争へ拡大した。沖縄、空襲、原爆までは僅か8年だ。
  忘れてならぬことは派兵の最初の『理屈』が「邦人保護」だったことだ。 》 清水 潔
 https://twitter.com/NOSUKE0607/status/789289198641491968

《 科学の進歩で明らかに 実はウソだった3つの俗説 》 logmi
 http://logmi.jp/161930?utm_content=buffer65adb&utm_medium=social&utm_source=twitter.com&utm_campaign=buffer

 ネットの拾いもの。

《 スティーブン・キングが「なあみんなピエロをこわがるのはもうやめようよ」ってツイートしたら全世界からツッコミ 「もとはといえばあんたのせいだろうが」 》 渡辺浩弐
 https://twitter.com/kozysan/status/788041263744372736

《 腹が減っては遺作ができぬ。 》 いかふえ
 https://twitter.com/ikafue/status/789018385027731457