立原えりか『ねこのためのクリスマス・キャロル』サンリオ・ギフトブック1977年12月1日初版発行を読んだ。短編というよりもショート・ショートのよう。しかし、じつにいい物語だ。心がほっと温まる。最初の文。
《 クリスマスの夜のことです。猫は、きゅうにさびしくなりました。 》
結びのページ。
《 猫は、みのまわりのものをしまつして、倉庫からでていきました。きままなひとりぐらしよりも、だれかといっしょにいるほうが、ずっと幸福になれるものらしいとさとったからです。 》
その後、少女・吉村妃毬(ひまり)のヴァイオリン演奏を視聴する。心が洗われる。すげえ。
https://www.youtube.com/watch?v=iH9jdS6Evpo
そしてファビュラスシスターズのダンス・パフォーマンス。やるねえ。
https://www.youtube.com/watch?v=46URScVF0Sw
風間サチコ (美術家)「メイキング・オブ・ムナカタを観て」の一文。
《 方言丸出しの面白い芸術家というキャラクター以前のモダンな姿に「わだばゴッホになる」の野心を見た思いがした(ちなみに私は日本のキルヒナーになりたかった)。 》
https://www.momat.go.jp/magazine/190
キルヒナー、ねえ。
《 私が最初に感銘を受けた《運命頌》には近代的な美徳を否定する「ディオニソス的な」ものがあり、縄文的な感覚があった。清濁併せ吞む原始的なおおらかさが棟方志功の魅力なのだ。 》
縄文の意味づけも、人によって違ってくる。