来し方、この先(閑人亭日録)

 寒々とした雨の暗い一日。用もなく、来し方、この先をぼんやりと思う。この二か月、積年の疲れを癒していたような。二月に入っても同じような気分。壁三面を埋める本棚を眺める。文学~ミステリ~人文科学~美術本などなど。古くはホメロスオデュッセイア』、紫式部源氏物語』からトルストイアンナ・カレーニナ』、ドストエフスキー罪と罰』『カラマーゾフの兄弟』、ゲーテファウスト』、ブロンテ『嵐が丘』、ジョイスユリシーズ』、マン『魔の山』、カミュ『ペスト』、サルトル『嘔吐』、マルケス百年の孤独』、ドノソ『夜のみだらな鳥』、谷崎潤一郎細雪』、埴谷雄高『死靈』、野間宏『青年の環』・・・。挙げるとまた読みたくなる・・・気力は・・・。並んだ本の背を読んで、往時を懐かしむ。しかし、未読の本は存分にある。既読未読を問わず心おきなく読書に耽る・・・。そんな愉しみを忘れていたわあ。