俺と俺とが闘う

 臨時休館の時になぜか人が来る。困ったことだ。昨夜は疲れた体横たえ、友だちからいただいた山桃のブランデー漬けを呑みながら午後十一時からのNHKテレビ「SONGS」中森明菜特集を視聴。カバーソング集。デビュー当時の映像も流れる。シングルレコード盤持ってるぜい。「歌姫」シリーズ、最初のCDは買っているけど、私はオリジナルのほうが好きだった。今回のカバーソングも、安全地帯「恋の予感」なんか、オリジナルのほうが好き。これもレコードで持っている。結局、明菜の発声にひっかかるのだ。私としては、デビュー当時のガンガン飛ばしていく歌い方が好き。「歌姫」シリーズの囁くような歌い方が、ピンと来ない。なんてブツブツ言いながら、最近ハマッテいるのが桑田佳祐の歌う「タイガー & ドラゴン」。オリジナルより気に入っている。彼の歌は勿論だが、バックダンサーの踊りに目が向いてしまう。誰の振付だろう、動きの止まった体のかたち、女性ダンサーの独特の緩やかな動きにぐっと惹かれる。豪華な舞台だ。歌詞は昭和歌謡の流れにある。「俺の中で俺と俺とが闘う」に、今の自分を省みる。なんて書きつつ、もう一つ観ているのがしばらくぶりに You Tube に復活したダブルユーの「恋のバカンス」。間奏部分での振りがタマラン。

 You Tube といえば、ファドの歌姫クリスティーナ・ペライラ、題名が「 Beautiful Woman sings a sad Fado 」から「 Beautiful Christiana Pereira sings a sad Fado 」に替わった。彼女のしぐさ、ぐっと来る。