「誰も見たことのない椅子」展初日

 開館一番、静岡新聞の取材。記者さん、椅子に驚く。そうでしょう。午後、三島テレビ放送の取材。

 一昨日購入した北森鴻『虚栄の肖像』文春文庫2010年初版の愛川晶の解説を読んで、この前作『深遠のガランス』文藝春秋2006年初版を読んだ。解説のこの一文で。

《 すでにお読みになった方はよくいおわかりのことと思うが、このシリーズの一つの大きな魅力は、佐月恭壱が行う絵画修復の腕の冴えを堪能できることだ。》

 『深遠のガランス』には「深遠のガランス」と「血色夢」の二編。じつに面白い。絵画好きにはたまらんだろう。

《 ロマンスなどという言葉は、人間の貧しい感性が生みだした幻想に過ぎない。至高の美意識によって完成された数々の名画たちを目の前に置き、自らも同じ境地にまで高めることを常とする者にとって、ロマンスなどショーケースの中の食品サンプルほどの価値もない。》73頁

《 静物画が、画家の真筆であることには間違いない。
  が、だからといって、これが真作であるともいえなかった。》218

 早すぎる死だ。

 ネットの拾いもの。

《 女優・松嶋菜々子の底力をミタ! 》

 私も見た!