『12月のソルベーグ』(閑人亭日録)

 本棚から抜いた本、結城英雄『「ユリシーズ」の謎を歩く』集英社1999年初版を本棚へ返す。
 水野英子『12月のソルベーグ』サンリオ・ギフトブック1976年12月30日初版を読んだ。少女趣味といえば少女趣味の詩だ。寺山修司の詩のようなヒネリはない。 誤字はある。32頁の〈別れ PART II〉、最後から二行。

《 彼に涙を見せるよりは、「言ってらっしゃい!」と
  言えなかったことが とっても心残りです 》

 再版されていないようで、とっても心残り。巻末の詩「メルヒェン」が一番気に入った。「陥日」という詩がある。初めて眼にする漢字。手元の辞書にはない。 この本で、1970年代のサンリオ・ギフト文庫、サンリオ・ギフトブックの収集は九十余冊で終了。
 ついでに。岩谷時子・詩/宇野亜喜良・装幀挿画『あなたのために』1970年12月20日発行は「ギフト・ブックシリーズ」で「発行所サンリオ山梨シルクセンター出版部」。 その前身が「ヤマナシ ミニ・ブック」シリーズ。トシコ・ムトー『物語詩 恋するミニ』1967年12月7日発行、他。函入の豆本。11cmx8cm。

 きょうも曇天。陽光がないと、川底の茶碗のカケラ、ガラス片は、他の石ころと判別しにくい。きょうも見送り。ま、気力が乗らない時は休む。コロナワクチン三回目の 接種予約をすませる。接種までは特に気をつけないと。

 ネット、うろうろ。

《 元記事を斜め読みしたけど、その後WWWが商用化へのスケールアップできたのはApache Web Serverの役割が大きかった。それ無しにビジネスとしてのWWWの離陸は 難しかったように思う。天才的「発明」が「ビジネス」として広まる影には、思いもよらない「部品」の存在が隠れてる。 》 m-take
https://twitter.com/takeonomado/status/1485480881112240130

《 私生活の記述が入試問題になる 》 ohnosakiko’s blog
https://ohnosakiko.hatenablog.com/entry/20150421/p1