三時間

 一昨日の静岡新聞酒井忠康「美術本の一冊」はエウヘーニオ・ドールス「プラド美術館の三時間」ちくま学芸文庫
「美術館を案内するのに、ちょうどいい時間が『三時間』という設定で始まるこの案内記は、『限られた時間。正当な省略。適切で極めて具体的な知識……明確で合理的な分類』といっているように、長々としたおしゃべり不要といわんばかりである。」
 グラウンドワーク事業への視察でまさに肝に銘じるべき言葉だ。

 日曜日に川掃除に参加した明治大学の学生からメールが届いていた。
「みなさんの源兵衛川への思いが一緒に体験させていただいたおかげですごい理解できました。
卒業論文三島市の研究をメインにおこなっていますが、この体験で学んだことを執筆できたらなと思います。
そしてこれから普段、ボランティアをしてる自分もみなさんのように将来三島の源兵衛川に近い取り組みをしてみたくなりました。
また川に対する意識も変えることができたと思います。」
 よかった。やれやれ。

 泡坂妻夫「夢裡庵先生捕物帳 飛奴(とびやっこ)」徳間書店2002年初版帯付、樺山紘一「世界の歴史16 ルネサンスと地中海」中央公論社1996年初版帯付、計210円。棚がスカスカでも、探せば欲しい本はあるものだ。「芥川賞全集」が半額棚から落ちてきたけど、イマイチ。