撤収

 昨日午後帰宅、雨で停電だから読書でもと思ったら、窓際でも暗くて読めない。晴耕雨読は嘘っぱち。雨読じゃなく雨寝だ。午後六時近くになると暗くなる。足が冷えていたので、卓上ガスコンロを床に置いて点火。足裏がすぐ暖かくなる。これは気持ちいい。油断してアッチッチ。ローソク一本の薄明かりの中で早めの夕食。これぞ谷崎潤一郎『陰翳礼賛』の世界。車のヘッドライトが闇を裂いてゆく中、懐中電灯を照らしていたら、電球が切れた。こんに時に〜。でも大丈夫。予備の電球に替える。再び明るく点灯。備えあれば憂いなし。

 ブックオフ長泉店で二冊。有栖川有栖『女王国の城』東京創元社2007年4刷、『宮部みゆき はじめての文学』文芸春秋 2007年初版帯付、計210円。他に年配の知人から依頼されていた『皇室の至宝13 別巻 中国美術』毎日新聞社1995年6刷美本が500円。これは定価13000円。すごい値崩れだ。

 撤収した後の白い壁はなんとも空疎。明日にはここを埋める絵を搬入するからいいけど、このままだったら、ひどくへこむ。被災地を思う。