さみしいネコ

 昨夕、グラウンドワーク三島の会合を、新しく開店した街中カフェでした。元は桃太郎という小さなおもちゃ屋。その昔、ブリキのオモチャで有名な北原照久が、デッドストック品のブリキのロホットオモチャを千円で買った店。

 朝一番で床屋へ。それから近所の古本屋へ朝一番で行く。江馬務『日本妖怪変化史』中公文庫1976年初版100円、E・ガボリオ『ルコック探偵』旺文社文庫1979年初版200円、計300円。

 早川良一郎『さみしいネコ』みすず書房は、こころがほぐれる雑文集だ。池内紀は解説で書いている。

《 『さみしいネコ』は優れた人間観察にもとづき、つつましやかな寛容の精神でつらぬかれ、定年退職者のバイブルというものだ。こういう人こそ、本当の教養人というのだろう。群れることを好まず、党派や派閥などといっさい縁がなく、ひっそりと人と世をながめていた。 》

《 その頃の私の憂きことといえば、学校の試験くらいのもので、それもビリを覚悟すればのんびりしたものだった。 》「シラムレンの涙」(シラムレンは銀座にあったバー)

《  自分でパイプをつくるのが流行して、友人がそのクラブをつくった。
  「クラブの名前を考えてください」
   といわれて、
  「パイプをつくるクラブなんだから、パイプカットクラブでいいじゃないですか」
   友人はおかしなことをいう人だ、という顔付きをした。どうしてなんだろう。 》「クレオパトラの鼻」

《 「腹が出てきたんだけど、その分目方がふえない。どこか見えないところが減ってるんだ」
   そういったら、
  「脳味噌だろう」
   といったのがいる。 》「月月火水木金金

《 税金には、定年退職というものはないんだろうか。落語だって、横丁のご隠居が税金を払うなんてきいたことがないではないか。 》「空きびん人生」

 ネットのうなずき。

《 国会に自民党は二ついらない。 》 民主党衆議院議員 三宅雪子

 ネットの見聞。

《 政府がLED普及のために、白熱電球の製造販売の終了を促すなんて、そこまですることないだろ。なるべく照明を使わなきゃ、済むことなんだから。

 ここには、電器メーカーや家電量販店の陰謀が見え隠れする。液晶テレビの売れ行きとか伸び悩んで、業績低下している時期だろ。

 それを少しでも埋め合わせするために、政府を巻き込んで(何かいろいろと貢いで)、LEDの大量販売計画を立ち上げたんじゃないか。しっかり、節電の夏という正しい大義名分もあるし。 》

 新聞ネタ。

《 先日、「独活」という文字を見て、「最近はあえて独身を貫くための活動もあるんだ」と勘違い。「独活=うど」と読みます。山菜ですね。 》

 ネットの拾いもの。

《 あまりに眠いのでラジオ体操やります。……脇腹つった……痛い……。 》