「猫」

  クラフト・エヴィング商會谷崎潤一郎ほか『猫』中公文庫2009年初版を読んだ。

《 正直なところ私は猫に飼われている。 》 坂口志保「猫に仕えるの記」

 友だちのインコは飼い主の腕の上でぐっすり昼寝をする。ちょっとでも動くとビイッ と怒るとか。なんというか。

《 私は猫に対して感ずるやうな温かい愛情を人間に対して懐く事の出来ないのを 残念に思ふ。さういふ事が可能になる為には私は人間より一段高い存在になる必要が あるかも知れない。それはとても出来そうもないし、仮りにそれが出来たとした時に 私は恐らく超人の孤独と悲哀を感じなければなるまい。 》 寺田寅彦「子猫」

 猫の本専門の古本屋もあるくらいだから、猫の本は限りなし。今思い浮かぶのは 加藤楸邨の俳句。

《  ねこじゃらしふところにある未来かな  》 『吹越』卯辰山文庫1976年

 日常雑事で疲れた。疲れた時には……南瓜(かぼちゃ)を煮る。一番簡単な方法、 ぶつ切りにして鍋に入れ、味醂をひたひたまで注ぎ、ことこと煮る。果報は寝て 待て、だと煮詰まり過ぎるので、ちょいちょい様子を見る。正午に煮上がる。

 ブックオフ三島徳倉店へ自転車で行く。文庫本を五冊。矢田部英正『たたずまいの 美学』中公文庫2011年初版、ジーン・ウルフ『新しい太陽のウールス』ハヤカワ文庫 2008年初版、ヘレーン・ハンフ編著『チャリング・クロス街84番地』中公文庫1994年 5刷、ローレンス・ブロック『償いの報酬』二見文庫2012年初版、ギャビン・ライアル 『深夜プラス1』ハヤカワ文庫2013年43刷、80円セール、計400円。

 ネットのうなずき。

《 多種多様の意見を認めるのが自由主義で、もしある人の意見を「悪い、良い」 に分類するなら全体主義共産主義の国に行ったほうが良い。 》 武田邦彦

 ネットの見聞。

《 ネオナチ騒動における「誰だか知らなかった」「ただ、写真を撮っただけ」 という釈明の問題点は、それがたとえ「通用」したとしても「信用」はされない事 なんだよね。日本は形式さえ整えれば、それで問題は終わりと考えるけれど、 世界は違う。今回の件で、世界の日本を見る目はハッキリと変わる。 》  ウディすすむ

  ネットの拾いもの。

《 国のトップが支持率を上げるためにすること

  韓国 反日
  中国 反日
  米国 戦争
  日本 増税  》

《 欲しがりません減税までは 》