北一明・個展の案内状(閑人亭日録)

 北一明・個展の案内状を整理する。手持ちのもので最も古いものは、1982年7月31日(土)~8月7日(土)東京・銀座アート ホールのもの。片面はカラー印刷。雑誌編集者・文芸評論家の常住郷太郎氏から送られた案内状。四つ折り五面、片面カラー印刷。次は同じく常住郷太郎氏から送られた、1983年12月19日~25日、東京・銀座アート ホールのもの。〈海外著名美術館作品収蔵記念〉と銘打たれている。四つ折り五面の両面に印刷。1992年10月5日~8日、中国・革命博物館で開催。中国語で読めない。三つ折り四面。両面カラー印刷(片面は金色と黒活字)。
 珍しいものでは、「《北一明創造美的世界展》紀念封」と題された「北一明創造美的世界展」の記念封筒。1990.10.27の初日印。裏面には「1990年10月27日至30日在上海美術館展出、特制紀念封、以祝展展覧成功.」。
 三島・茜画廊に紹介して開催された企画展は、1991年9月15、16日の二日間。案内状は二つ折り三面。片面カラー印刷。予想外に売れた。気をよくして翌年再度開催。他にも個展の案内状はあるが、省く。
 また、北から恵まれた写真アルバムも。当時の鈴木東京都知事と都庁で対面、握手している写真など。これは、鈴木都知事が友好都市北京市へ訪問するのに、相手は北一明の焼きものしか喜ばないので、と北にお願いがされたことによる。「閃光」と題されたでデスマスクが写っている。他に書作品もあったようだ。まだいろいろあるが、これらの展覧会の関係者は、北一明をはじめ殆どの人が鬼籍に入った。往時茫々。私の記憶も定かではなくなった。だが、一次資料は遺っている。行き先を考える