展示の準備(閑人亭日録)

 昨日の富裕層の美術品の買い方は、美術の専門家の勧めに従って高価な作品を購入する。富裕層の人が皆、美術に対する審美眼や鑑定眼、知識を十分にもっているわけではない。資産運営(投資)として、市民から称賛される手段の一つとして、高価な美術品を購入する。値上がりしたり興味がなくなっりしたら、売りに出すか、有名美術館に寄贈する。税の優遇制度が欧米にはあると聞く。日本ではそのような制度は寡聞にして知らない。
 日本では値段が一千万円以上の絵が高価な(価値のある)絵だとされているようだが、欧米ではそれはキッチン絵画(台所に置く絵画)と呼ばれて(蔑称)いると聞く。一億円以上で取引される絵画が、応接間等で飾られる立派な絵画だとか。私には縁のない話。美術品の価値は、その時の取引価格とは違うと、私は考えている。何よりも鑑賞者の心に深く響くかどうか、が大事。
 昼前から三嶋大社宝物館ギャラリーで明日からの「三島ゆかりの作家展」の作品展示をする。無事終了。品のある作品が揃った、と思う。午後四時過ぎ帰宅。ふう~。