閑人亭日録

新たに席を作る

 午後、友だちに付き添って知人のおばあさんを病院に見舞いに行く。昨日は特養。老病人見舞いばっか。私もいつか・・・元気に成仏したい・・・無理かな。 老化は記憶力から始まるらしい。当たってる。最近ダブリ本が続いている。それは本が多過ぎるから、という言い訳が成り立つ。手に余る美術品=手で持てないほどの 大きなモノ=は要らないが、私の要る本は片手で持てる。話が違う気がするが、ま、いいか。
 美術品(芸術作品)は量より質。だけど、本は質より量になる。そこがなんとも。美術品と本では、お値段ではそれこそ百倍超の差が当たり前。高価な稀覯本には 興味がない。高価な美術品には興味があるが、購入したいとは思わない。それこそ手に余る。身の丈(財力)に見合ったモノ、ね。美術品でも本でもそうだが、 その時代時代で作品価値も商品価値もじつに大きく変化している。今をときめく美術品も本も、次代にはその作品価値、商品価値はどうなっているか。株の相場と同じ。 作品価値も商品価値も、人気と景気に左右される。そんな気に左右されない作品価値が、芸術作品と呼ばれるモノだろうが、百年単位で見ると、人の世の移ろい= 価値の儚さをつくづく感じる。そして人の作ったモノはいつか壊れる。久隅守景『納涼図屏風』が国宝であっても、経年による劣化は免れない。我が人生と同様に。 よって、きょう一日を生き切る。きょうはどうだった? まあ、まあまあ。それでいい。まあまあでいい。思いっきり生きたら息が切れる、死ぬ気で生きたらそれこそ 死んでしまう。若気の至りなら喝采か同情を呼ぶだろうが、老化のせいだったら憐憫と嘲笑。商品を負けろ、とは言わないが、若いものには負けろ、だ。席を空ける、 席を譲る。しかし、空いた席に来るかなあ。若い私だったら新たに席を作る。それが創造。(オレはまだ若いかな?)。

 ネット、うろうろ。

《 “絶滅”の甲殻類 オオスナモグリか 干潟で発見 》 NHK NEWS WEB
  https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190605/k10011941281000.html

 ”そしておととし静岡県沼津市の干潟で、それぞれ捕獲され、”。明日あたり某海岸が賑やかになりそ。

《 ひきこもりと建築の関連性、絶対あるよな。究極、空間の問題とも言える。「人を殺す建築」。郊外の戸建て。近代的自我や「個人」の観念が未だ根付かぬ この国での個室。建築の理念が頽落した箱。収容所。殺伐たる蛍光灯の光。レオパレススルガ銀行らの営利のみ追求した住居とその破綻。 》  中島晴矢 a.k.a DOPE MEN
  https://twitter.com/haruya02/status/1135906212996820992

《 日本の一般国民の皆さんが現代美術に無関心、不信、嫌悪、糾弾とかしてくださるので、アジアの拠点は上海や香港やシンガポールに完全に移っちゃいました。 80年代まではアジアで日本だけだったのに、あっという間でしたね。すぐにジャカルタにもマニラにもハノイにも抜かされます。良かったですね 》 会田誠
  https://twitter.com/makotoaida/status/1135957866873966592

《 日本はもう「先進国ではなくなった」レベルでなく「途上国以下の未開国」になりました。公文書の制作をしないということは後の歴史検証もできないということ。 2000年前の人類も克明な公文書残してるんだけどなあ。 》 ono hiroshi
  https://twitter.com/hiroshimilano/status/1135755148146413569

《  津原氏に絡んでいる人々を見ていると、この世には本当に年一冊以下しか本を読まない人々がいて、そういう人々をターゲットにしないと何十万部は捌けない、 ということはよくわかる。

  で、そういう人々は何部売れたかで作品の質を判断するという奇習を持っている。 》 tamanoir
  https://twitter.com/jenaiassez/status/1135949422720737280