変わる 変わらない(閑人亭日録)

 「古本夜話1459 マイエンブルグ『ホテル・ルックス』」、「古本夜話1460 ジョン・リード『世界をゆるがした十日間』」が読ませる。魑魅魍魎の跋扈するロシア・・・。
 https://odamitsuo.hatenablog.com/entry/2023/11/22/000000
 https://odamitsuo.hatenablog.com/entry/2023/11/24/000000
 近年、金持ちを表すのに富裕層、セレブという言葉をよく見聞きするが、以前使われていた資産家、金満家、成金という言葉は今、ほとんど見聞きしない。ナイス・ガイ、二枚目、ハンサムが、今ではイケメン一択になったように。ステキ、キレイといった誉め言葉が、カワイイ一択になったように。言葉はいつしか変化していく。政治の世界、美術の世界はどうだろう。昭和の残滓が強固にこびりついているような。結局、平成とは何だったのか、と思う。令和になって、やっと変化の兆しが見えてきた、と思いたいが。
 そんなことを書いたら、画家・福山知左子のブログ「宇野昌磨 2023NHK杯」が目に留まった。
 http://chitaneko.cocolog-nifty.com/blog/2023/11/post-ac2618.html
 アート・ビジネス界という富裕層相手に高価な絵画などを売る業界があるようだ。ネットや雑誌などで「〇〇億円で落札!」と話題になる美術業界だが、富裕層と市井人とは審美眼と金銭感覚が天と地ほど違うな、と思う。私の場合、地上すれすれの低空飛行の生活に、生まれてからずっと親しんできた。地を這うのではなく、低空飛行だからこそ見えてくる世界がある、と思っている。見上げる、見下ろすよりも見渡すほうが、世界、世間、自然がよく見えてくる。とりとめのないことを書いた。
 「小原古邨2024年カレンダー」が中外産業株式会社から届く。ご縁の無い会社だが。
  http://koson.info/
 昼、岡部稔さん来訪。「三島ゆかりの作家展」出品作品を車に載せる。一安心。