2022-02-18から1日間の記事一覧

『メビウスの地平』(閑人亭日録)

昨日の角宮悦子歌集『ある緩徐調』後半の短歌、三首。 腕時計の細き鎖に挟み行く海までのバスの青き切符を 背後より抱かるるとき幾千の星が打ち合ふ閉ぢし瞼に 魂の飛翔を焦がれ行くときも地は刺青のごとき木の影 永田和宏歌集『メビウスの地平』茱萸叢書 限…