栴檀は双葉より芳し(閑人亭日録)

 美術家の制作品の過程を見ていて、KAOSU(北一明、味戸ケイコ、奥野淑子、白砂勝敏、内野まゆみ)の五人の際立つ特徴に気づいた。作家デビュー時から他の作家にはない独自の特色、魅力がある。いちいち書かないが、彼ら五人の初期の作品は「栴檀は双葉より芳し」という言葉に相応しい。美術家は歳とともに徐々に成長、深化してゆく、という通説は、人間の成長(子ども~大人)からの思い込み、思い過ごしだろう。作風の変化を個人の成長になぞらえたのは、過誤だろう。逆に言えば、美術家は、作風の変化はあるが、大方は変化でしかない。作風の劇的な転換、展開は、ほんの少数にしか当てはまらない。上條陽子さんは、そのごく少数の一人だ。
 「上條陽子の転回-玄黄から天地へ」
 http://web.thn.jp/kbi/kamijo3.htm
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