花冷え

 昨夕、帰りがけにブックオフ長泉店に寄って二冊。岬兄悟大原まり子・編「SFバカ本 人類復活篇」メディア・ファクトリー2001年初版、吾妻ひでお「オリンポスのコロン 1」ハヤカワコミック文庫2005年初版、計210 円。「バカ本」にはつい手が伸びる。後者は一昨日見ていたけど、所持本が1か2か記憶があいまいで見送っていた。これで二冊揃った。その勢いで夕食後、ブックバンク三島店へ行き、「現代童話 II」福武文庫1991年初版 320円をエイヤッと買う。この一冊だけが105円で見つからなかった。ずっと店ざらしだったので買ってあげる。これで五冊揃った。

 きょうは美術館の休み明け。あちこちお掃除をして、ふう。昨日あちこち動き回ったので疲れがちょっと残っているような。ブックオフ長泉店で山田詠美「PAY DAY!!!」の単行本と文庫本両方が105円棚にある。文庫の解説を読むと内容はティ−ンエイジャーが主人公のよう。今はそんな本は敬遠。関心は老いと死に向いている。一昨日の毎日新聞読書欄で久坂部羊「日本人の死に時 そんなに長生きしたいですか」幻冬舎新書奥野修司「満足死 寝たきりゼロの思想」講談社現代新書の二冊を森谷正規が評していた。
 前者は、
「老いと医療の深刻な問題について、病院に行かない選択も考えようなどきわめて大胆かつ率直に論じていて、気づいていない人が多いだろうが確実にやってくる自分自身の重大問題ついて深く考えさせる本である。」
 後者は「人は三度死ぬという。」
「第一は社会において貢献できなくなった『社会死』で、第二は生活の維持が困難になる『生活死』で、第三は心臓が止まる『生物死』である。」
「高年の人は自分の問題として、中年はいずれ介護にあたるであろう親にかかわる問題として、死に時、死に方を真剣に考えてみなければならない。」
 体力の減衰を感じるこの頃、他人事ではないわ。だからといって若い時に戻りたいとはさらさら思わない。今がイチバン。

 イチバンといえばセンバツ高校野球で静岡の常葉菊川が初優勝。静岡新聞の野球記事の昨夕刊には笑った。準決勝で熊本工に逆転される、が見出し。結果は再逆転だったのだけれど。常葉菊川が勝つとはどの新聞テレビも予想していなかった。その予想の外れ具合がおかしかった。はてさて、明日の新聞はどう言い訳を書くんだろう。知らん顔をしてるだろうなあ。……私の人生も予想が外れっぱなしだったなあ……。