ネット作家

 朝、知人女性からメール。フジテレビ「めざましテレビ」で「平成の名水百選」の源兵衛川が紹介された、と。嬉しい知らせ。

 昨日買った内田樹鈴木晶「大人は愉しい」ちくま文庫内田樹2002年の文。
「どんな思いであれ、それを受信し共感してくれる人がどこかにいる、という確信が得られると、その『思い』はくっきりとした輪郭を獲得し、ふくらみ、熱を帯びてくる。」
「『インターネットは人間を変える』とはこのことである。」

 2008年、毎日新聞昨日の朝刊、鹿島茂「引用句辞典 不朽版」は「秋葉原事件」。
「さて、いまやネットやケータイの発達のおかげで、一億総作家の時代。」
「彼ら、彼女らが欲しているのは、この『ドーダ!』を満たしてくれる他人の称賛や共感なのだ。」
「投稿即絶賛のはずが、投稿即無反応で、即絶望である。『花々しい幻想』は深く傷つけられ、自尊心はズタズタにされる。」
「かくて、自尊心だけはだれよりも強い『ネット作家』は、次作を次々に過激化し、その過激さにおいて注目を集めるほかなくなる。」
「結果は、またまた無反応。となったら、無差別殺人の予告を『現実化』するしかなくなってしまう。まさに自己実現としての殺人!」

 ブックオフ長泉店で二冊。入江相政(すけまさ)「濠端随筆」中公文庫2005年改版、平松洋子「おいしい日常」新潮文庫2007年初版、計210円。後者はこの本で紹介されている「石垣島ラー油」を下さった知人女性への贈呈用。新潮文庫は、布栞がしっかり付いている本を買うようにしている。この本の栞はバッチリ。