12月27日(月) 休館日

 昨晩、寒さにも強風にもめげず自転車でブックオフ三島徳倉店へ。『若山牧水歌集』岩波文庫2004年初版、作者不詳『ペピの体験』ロマン文庫1979年5刷、計210円。行けば気分スッキリ。

 昨日の毎日新聞、読書欄「この人・この3冊」は平野啓一郎・選「三島由紀夫」。3冊は「沈める滝」「英霊の聲」「春の雪 豊穣の海(一)」。丸谷才一鹿島茂三浦雅士による『文学全集を立ちあげる』文春文庫2010年では、三島由紀夫は小説では、「仮面の告白」「愛の乾き」「美しい星」「午後の曳航」「鏡子の家」「海と夕焼け」が候補に挙がっている。見事に重ならない。

 平野啓一郎は「愛」と「恋」との違いについて書いている。

《「恋」とは刹那的に燃え上がって相手を求める感情、「愛」とはむしろ関係の継続性を重視する感情と、一旦定義的に分けて考えてみた。》

 三島由紀夫は「恋」を上位に、谷崎潤一郎は「愛」をより重視したという。この分類、自分の過去に当てはめると、よくわかる。