『ベンヤミン「複製技術時代の芸術作品」精読』つづき

《 ここでの「機構(Apparatur)」という言葉は、集合的な組織体ではなく、機械装置である。 》 94頁

 この「機構」で難儀をした。

《 ベンヤミンは「触覚」をきわめて重要な主題として引き出すのである。 》 124頁

《 ところがベンヤミンが触覚に可能性を見たのは、はるかに深く、複雑に歴史が変わっていく過程を読む能力の根源に触覚があったからである。 》 126頁

《 こうしてかなりゆきつもどりつする議論をたどってみると、彼の芸術理論の根源には、「遊戯性」と「触覚的」の概念があるといってよかろう。 》 129頁

 納得。

 午前中は源兵衛川を愛する会の月例清掃。集まる前に近くの四の宮川でカワニナ(蛍の餌)を採集。この時季は川が浅いので楽に採集できる。夏は無理。軽くゴミ拾いをした後、皆でカワニナを放流。桜が咲いている。この前はヒマラヤ桜、そして河津桜、熱海桜、大島桜。今はかんなみ函南)桜。三島桜はこれから。ご当地桜っていくつあるのだろう。

 ブックオフ三島徳倉店へ自転車で行く。平野啓一郎『決壊(上・下)』新潮社2008年初版帯付、平松洋子平松洋子の台所』新潮文庫2008年初版、水木しげる『劇画 ヒットラーちくま文庫1992年7刷、計420円。『平松洋子の台所』は依頼本。

 ネットの拾いもの。

《 後ろを振り返ると、向かいの壁には薄いショウウィンドウが埋め込まれており、古本が飾られているのだが、右隅に多数の新書「バカの壁」が積み上がっている。説明を読むと「バカの壁」で“バカの壁”を建築中らしい。その数ただいま156冊! 》 古本屋ツアー・イン・ジャパン
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