法月綸太郎『パズル崩壊』集英社文庫1999年初版を読んだ。「あとがき」から。
《 本書に収録した八つの短編は、副題にも掲げた通り、一九九二年から九五年にかけて、雑誌等に発表したものです。 》
副題は「 WHODUNIT SURVIVAL 1992-95 」。
「文庫化にあたっての追記」で、
《 今回の文庫化に際して、本文に若干の字句訂正を施した。 》
とあるので、文庫本で読んだ。島田荘司だったら、増刷ごとに加筆修正を入れるので、どの版を読めばいいいか。「改訂完全版」と銘打たれても、はたしてそれが最良のテキストか。高村薫のように、手直ししないほがよかった、という声もある。
閑話休題。名探偵法月綸太郎がしゃしゃり出てくるミステリーと違って、スッキリした文章。
ネットの見聞。
《 『火刑法廷』の新訳を読んだ。やはり、初読と同じところに深い感銘を受けた。 》 米澤穂信
このハヤカワ文庫の新訳は入手している(105円)。今月出たフーコー『知の考古学』の新訳、河出文庫は近所の本屋で見つからず。大体、河出文庫が見当たらない。あるらしいけど。ネットではなく、新刊書店で買いたい(なんといい心がけ〜)。
《 1868年9月8日、元号が「明治」に改められた。「明治」は易経・説卦編「聖人南面而聴天下。嚮明而治。蓋取諸此也」から採用。大正−易経・大蓄編「能止健大正也」、昭和−書経・尭典編「百姓昭明協和萬邦」、平成ー史記・五帝本紀「内平外成」と易経・大禹謨の「地平天成」から。 》