「 バンビ 」 

 先だってネット注文で購入した『母と子の名作文学26 ザルテン 「バンビ」』集英社1974年2版第1刷(1967年初版)は、ほとんどの ページに牧村慶子さんの挿絵。暑中見舞いにそのことを書いたら、 お返事が来た。

《 ”バンビ”は始めての単行本の仕事だったと気憶しています、
《 描いた当時のことなつかしく思い出しました、……。 》

《 絵については、鉄砲を射っている人(P.100)を描くのに苦労 したことだけおぼえています。 》

 うーん、この姿勢では玉は当たらないだろうなあ。絵ばかり愉しんで いたけれど、本文を読んだ。小鹿のバンビが成長して森の王になる物語。 巻末の植田敏郎《ご両親や先生がたへ》から。

《 ハンガリーブダペストで一八六九年に生れました。高等学校時代 (日本では小学校五年)からウィーンにうつって勉強しました。(中略) また『喜びの子』(一九一七)のようなシュニツラー風の一幕物の劇を 書いたり、『見ることとたわむれること』(一九二一)のようなエッセー も書きました。そして一九三三年までオーストリア・ペンクラブの会長 をつとめました。 》

 シュニツラーの名が出てくるとは。手元には『輪舞』現代思潮社1997年 初版、『夢小説・闇への逃走』岩波文庫1990年初版と「レデゴンダの日記」 が収録された『ウィーン世紀末文学選』岩波文庫1989年2刷。どれも未読。

 ネットの見聞。

《 ガザ猛攻、100人死亡か 唯一の発電施設破壊 》
 http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/news/CK2014073002000115.html

 ネットの拾いもの。

《 ウサギ料理は土用の味 》 米澤穂信

 これ、ワカル人は少ないだろうな。P・シニアック『ウサギ料理は 殺しの味』(中公文庫、創元推理文庫)を下敷き。

《 「書泉ブックマートは女子向けに生まれ変わります!」だそうだ。 夢のような品揃え宣言してて、勢いあまって貴腐人向けになりそうな 予感もするが、頑張ってほしい@神保町 》

《 「墓参りで熱中症になることを、専門用語で、お日癌と申します。 》

《 ロンドン地下鉄「お客様より、車内やホームなどで幽霊を 見かけたとの報告をいただいております。有効な乗車券を持って いない可能性がありますので、見かけた場合はすぐに乗員まで ご連絡ください」(英文を翻訳) 》