「 チロルの秋 」 

 朝、雲の上に富士山の頂上。乾いた風に秋の気配。まだ早い。 自宅前の道路は救急車がよく通る。朝だけで三回。熱中症ではないな。

 ブックオフ長泉店で三冊。梅津有希子・文/高谷亜由・絵『終電ごはん』 幻冬舎2012年6刷帯付、H・F・セイント『透明人間の告白(上・下)』 河出文庫2011年初版、計324円。前者は、この暑いとき簡単に料理を したくて。後者は、単行本を持っているけど「訳者あとがき」から。

《 原作の味わいをより忠実に再現すべく、訳文の至らない箇所の 修正に努めた。 》

 昨日の岸田國士『由利旗江』では、彼女の伯父と母が永住の目的地 ボルツァノに着いたという母からの手紙で終わる。ボルツァーノは イタリアの北部、チロルにある。岸田國士の戯曲『チロルの秋』1924 (大正13)年を何度目かの再読。この歳に読むと、また別の感慨が湧く。

《 旅をする人間の心持は、変なものですね。
  友情に対しては、恐ろしいほど敏感になる……。
  そのくせ、情熱の前には、可笑しいくらゐ臆病です。 》

 『由利旗江』に『チロルの秋』のこだまを聞く。

 ネットの見聞。

《 「日本掌編小説秀作選(上)」(大西巨人=編)の「或冬の日に」 (佐々木茂索)を読んでいたら博物館で暁斎の地獄極楽の絵を観る場面が 出てきた。 》

 山田風太郎の初期小説に河鍋暁斎の絵が話題に使われていたものが あったが、見つからない。『厨子家の亡霊』ハルキ文庫1997年初版を パラパラと読んだら「天誅」に由利刑事、「使者の呼び声」に(蘆川) 旗江。合わせて由利旗江。
 佐々木茂索「或冬の日に」を読んだ。

《 彼は四百五十円の家に妻と二人きりで住んで、──二人きりという からには勿論女中などはいない。 》

 1927(昭和2)年の作。夏目漱石の小説、中産階級の家庭にも女中がいる。 戦前、女中は中産階級には当たり前にいたようだ。女中を研究した本が出て いた。小泉和子『女中がいた昭和』河出書房新社。今、どっかの政権が 海外から女中を雇う政策を掲げている。時代錯誤もいいところだ。

《 Cubic Earth もしも地球が立方体だったら  》
 http://www.jss.or.jp/fukyu/cubicearth/index_jp.html

《 ノートPC用「スーパー仰向けゴロ寝デスク」を発売 》
 http://news.livedoor.com/article/detail/9088137/

《 「留置場はひどいところだった」 ろくでなし子さん、外国記者の質問に答える(全文) 》
 http://www.bengo4.com/topics/1842/

《 そして、今日もイスラエルは病院を攻撃。 》

 ネットの拾いもの。

《 【悲報】洗濯物がエアコン排水溜まってるところに落ちたヽ(;▽;)ノ 》