『 3・11 後美術論 』

 椹木野衣『後美術論』美術出版社を第一章を開く。「ごびじゅつろん」と読む。粘り強い思索の著作は、その前に読んだ『教皇ヒュアキントス ヴァーノン・リー幻想小説集』と同じく、 少しずつ読むのが正解と思う。著者の思索の道筋に自らの思考の流れを重ね、彼我との径庭を測る。 あるいは共感、同意する。物語、小説とは違って、筋道に身を委ねるということはない。そこが 論文の面白くもスリリングな魅力。自らの考えと相容れなくても、それでよい。論じられたこと自体に 敬意を表する。さて、さて、読むとするか。それも一章一章、ゆっくり、じっくり。

 昼まで神奈川県平塚市、寒川町からの水源の探訪に来た三十人ほどを源兵衛川〜四の宮川〜蓮沼川〜 御殿川〜桜川へ案内。行程二時間あまり、予定通り正午に三嶋大社へ着く。面白かった、と喜ばれる。 強風で心配したけど、皆さん元気でよかった。ほっ。午後、街中を探索。『教皇ヒュアキントス  ヴァーノン・リー幻想小説集』表紙絵の林由紀子さんに遭遇。市役所の某部長に遭遇。歩けば人に遭う。 途中でサイレン、黙祷。

 ネットの見聞。

《 とうとうヒュアキントスに蔵書票を貼った。
  「私の」一冊。
  ただ、署名は出来ていない。 》

 ご同病の方がいた。

《 今日、約束の『饅頭ヒュアキントス』を古書ドリスに納めてきました。 》 中野善夫
 https://twitter.com/tolle_et_lege/status/575275234657312768/photo/1

《 巨額の政府債務と歯止めのかからない少子高齢化は、目下、わが国における戦争抑止の最大要因である。 》 東洋経済ONLINE
 http://toyokeizai.net/articles/-/62639?page=3