閑人亭日録

『天然知能』八

 郡司ペギオ幸夫『天然知能』講談社選書メチエ2019年2刷、「8 ふったち猫──ダサカッコワルイ天然知能」を読んだ。これにて読了。

《 異質なものを受け容れ続けることにしか、外部に開かれる術はないのです。若いあなたもまた、天然知能を全開にするなら、比較して評価するしかない世界とは、 違うものが見えてくるに違いないのです。 》 234頁

 もはや若くはないが……未熟だからな。

 朝、預かっていた牧村慶子さんの絵と資料をオフィス・カサブランカの勝呂さんに手渡す。五月に芹沢光治良記念館で催す牧村慶子展に展示予定。
 https://twitter.com/ga_casab/status/1105638147449225216
 帰りがけ久しぶりにブックオフ長泉店に寄る。新書二冊文庫四冊。六冊、記したくなるような本はない。古本への情熱が衰退。まあ、自宅に本が多すぎるから。
 午後、風が強くなって(風速15m強)自転車での外出をやめる。昼寝。ゴミ拾いの疲れが堆積していたようだ。こんなときは体を休ませる。オツムも。

 ネット、うろうろ。

《 言われたこと/言ったことは流れていくけれど、されたこと/したことは堆積していくもの。だから言葉に傷つけられたひとには、慰めの言葉より、 一杯のミルクティーを淹れてあげるほうがいい。 》 中島 智
 https://twitter.com/nakashima001/status/1110751233726242816

 ミルクティーを飲んだ。

《 昭和においては歌謡曲三権分立、つまり歌い手と作詞家と作曲家がそれぞれ異なるプロ仕事が主流であり、それが平成以降、アーティストの自作自演という、 いわばアマチュア仕事へと変化していった、ということはこれまで話した通りです。個人的にはアマチュアリズムにはあまり興味がなかったんですが、 それゆえの面白さももちろんあるんです。 》 石丸元章 『危ない平成史』#02 HAGAZINE
 https://hagamag.com/series/s0058/3120

 百年ほど前の、絵師・彫師・摺師の伝統版画から個人的アマチュアリズムの創作版画へ、と同じだ。そして今、プロフェッショナルが見直されてきている。

《 19世紀末までは日本では婚姻で女の姓が変わることはなかった。離婚も多く、19世紀末段階で英国の110倍、米国の3倍強の離婚率であった。 養子も多く、家族形態は伝統的には大らかであった。それが1898年(明治31)の明治民法により夫婦同姓(氏の設定)となった。夫婦同姓はまだ120年の歴史。 》  住友陽文
 https://twitter.com/akisumitomo/status/1110412252262260736

《 テック系のニュース。幸福とは、自由とは、という深い考えがない、表面的な新しさや便利さの話ばかり。わかってない人が古い絵を「修復」して 台無しにするように、人間も「修復」されて見る影もなくなるのだろう。 》 千葉雅也
 https://twitter.com/masayachiba/status/1110749395186675712

《  「新党・改革しない」

  の結成が待たれるな。 》 菅野完事務所
 https://twitter.com/officeSugano/status/1110780005988986880

《 2019年4月1日、新元号「たいとびゃん」が発表され、幾多のシステムが破壊された。 》 Yusuke Terada
 https://twitter.com/doraTeX/status/1110512537341038592