山田太一・編『生きるかなしみ』ちくま文庫2015年18刷を少し読んだ。「永井荷風『断腸亭日乗』から」。敗戦の日。
《 八月十五日。陰りて風涼し。宿屋の朝飯。鶏卵、玉葱の味噌汁。ハヤ附焼。茄子糠漬なり。これも今の世にては八百善（やほぜん）の料理を食する心地なり。 》 114頁
ハヤねえ。うまいのかねえ。そして戦後の話、杉山龍丸「ふたつの悲しみ」、石原吉郎「望郷と海」は、鉛を呑んだように重い。
講演の主催者から届いた一昨日のメールから。
《 味戸ケイコさんの「海と青年」には、驚かされますし、魔の非時を拝読すると、越沼さんの哲学の世界が描かれて、こんな表現ができるのかと言葉の不思議さに、 ざわつきます。味戸さんもこのような表現にずっと接していらっしゃるのですね。この論評を拝見すると、味戸さんの「海と青年」で書かれていることに納得です！。 》
「海と青年」は、平野雅彦さんの十年前のブログ、「K美術館『水木しげると貸本漫画と「ガロ」の時代』＆予告『つりたくにこ展』」の下のほうに画像。
http://www.hirano-masahiko.com/tanbou/1362.html
「魔の非時」は、ウェブサイト「味戸ケイコ絵画について」の下のほうに掲載。
http://web.thn.jp/kbi/ajitoron.htm
ネットに公開しておけば、いつか誰かが見てくれる。そう思って公開して十数年。「海と青年」は味戸さんのエッセイ集『あじさいの少女』径書房1985年刊収録。
「魔の非時（ときじく）」は二十年余り前、Ｋ美術館開館の時に解説として書いたもの。いまだ賞味期限切れではない、か。うれしい。
夕方、主催者からメール。
《 送っていただいた資料は、ずいぶん年季がはいっていますね、これだけの資料を揃えようと思ったら、それはそれは大変！越沼さん流整理術も伺いたいですね。
写真は、確かに見落としてしまいそうな景色やモニュメントを切り取っていて、どんなお話が出てくるのか、期待します。（中略）
越沼さんのお知り合いの方で今回の談義をお聞きしたい方が、ほかにいらっしゃいましたらおっしゃってください。十分参加可能です。
どうぞ、よろしくお願いします。 》
なので告知を。
「私的美術！発見談」越沼正 主催・アルテ・プラーサ 無料
開催日時 ６月２１日（日）午後２時～１時間余り
開催場所 三島市生涯学習センター 第1・２・４研修室
問い合わせ アルテ・プラーサ代表 坂田芳乃
https://arteplaza.club/
ネット、うろうろ。
《 【軽トラック】なぜトラック王国アメリカで日本の軽トラが大人気？／加藤久美子 》 AUTOCAR JAPAN https://news.yahoo.co.jp/articles/45d625022ca6be32d17d2a0845eace01c6cbc3c6?page=1
《 いのちの政治学～コロナ後の世界を考える「聖武天皇は〈疾病〉と〈天災〉にどう向き合ったのか」（前編）／中島岳志・若松英輔 》 imidas
https://imidas.jp/inochinoseiji/?article_id=l-93-003-20-06-g812
《 「アートは社会を映す鏡」というアートの社会反映論に嵌まる人々は、少なからず存在する。そこでは社会（対人的コミュニケーション）のロジックと、 アート（非人間界をふくめたコミュニケーション）のロジック、あるいは意識と非意識とが、すべて「社会のロジック」で語り得るものと見做されてしまう。 》 中島 智
https://twitter.com/nakashima001/status/1270046474894626816
《 自転車の自由駐輪禁止というのは、「共有地」の消滅という資本主義発展に伴う現象だと言える。そして副流煙が迷惑だというのもそれに似ている。 なお、僕は放置自転車という概念も、受動喫煙という概念も、概念として存在を認めない。 》 千葉雅也
https://twitter.com/masayachiba/status/1269978360974700546
《 「オンライン申請については、内閣府、総務省において、申請者、の入力誤り、を減らすための入力画面の改修などを継続して実施しているところです」
あのー、オンライン申請しても遅いのは、「申請者の入力誤りのせい」とおっしゃりたいわけですか、わけですね 》 buu
https://twitter.com/buu34/status/1269914299746545665
《 安倍首相「Go To」を「強盗」と言い間違い 野党の質問に引っ張られ 》 毎日新聞
https://mainichi.jp/articles/20200608/k00/00m/010/146000c
