『ミシェル・セール』八(閑人亭日録)

 清水高志ミシェル・セール  普遍学からアクター・ネットワークまで』白水社2013年初版、「第3部 人類学 第6章 『作家、学者、哲学者は世界を一周する』」を 再読。

《 自然と人間とのあいだの相関関係に閉じたループが形成されるとき、自然が「唯一なるもの」として扱われる過程は、揺るぎないものとなっていく。ここの見られるのは、 「一」の側が固定される過程としての唯一の「一対多」であり、そうした意味での自然(モノ)と人間(精神、主観)の関係である。実際には、こうした「一対多」関係 そのものが複数化、複線化しなければならないし、「一」としての自然の側もまた、複数考えられなければならない。すなわち、多自然的であるべきなのだ。
  複数の「一対多」関係の結びつきは、本書のさまざまな章で論じてきたように、揺れ動くネットワーク状の総体を形づくる。「一」としての自然、あるいはモノは、 その結節点であり、諸々の極である。相対化の軸足としてのモノは、同時に多様な「一対多」関係のなかでさまざまな役割を割り振られることにより、このネットワークの なかで相対化されるのだ。
  こうしたセールの立場から見るとき、自然あるいはモノは、その各々が複数の「一対多」関係が合流し、それらの方向づけが変化している「折り返し点」である。それは 複数の過程を並存的につなぐ媒体だ。機械時計という技術がもたらす唯一の「客観的時間」ではなく、複数の時間がその媒体には結びついている。 》 260-261頁

《 「記憶の場所」としての諸々のモノたちは、「どんでん返し」(Coup de theatre)が起こる場所、すなわち前述の「折り返し点」でもあるが、その方向づけが変化する ことをも含めて、総体としてのネットワークは複雑化し、また進展していく。その総体はこうして、巨大な「歴史」を形づくっていくだろう。 》 262頁

 朝、源兵衛川中流部、三石神社周辺の石垣のヒメツルソバ、砂洲のナガミヒナゲシを抜く。土のう袋軽く一袋。帰宅後ゴミ袋に入れ替え、密封。やれやれ。
 午後、源兵衛川中流部、下源兵衛川橋上流の茶碗のカケラ、ダラス片を拾う。重くなって終了。帰宅。ふう。コーヒーが旨い。

 ネット、うろうろ。

《 蓮舫さんの質問に全く答えられない菅総理
  蓮舫さんビックリしました発言~
  素人目にみても今日ばかりは蓮舫さんに同情します
  頼みますわ菅総理… 》 のぶー゜
https://twitter.com/565656bu/status/1391630812991291393

《 内閣官房参与で大学教授のツイートとは信じ難い。「さざ波」「笑笑」 》 森岡正博
https://twitter.com/Sukuitohananika/status/1391300308404379649

《 底無しの悪党、一片の良心もない奸物、破廉恥きわまりない不徳義漢、悪意と毒素だけでできた人間昆虫……エンタメの世界から「リアリティがない」と排除された 存在が堂々と実在することを示した点で、安倍-菅政権は後世、文学史上の一大事件とされるかもしれませんね、教授。 》 芦辺 拓
https://twitter.com/ashibetaku/status/1391423264396697600

《 安倍・菅の腹心のこのせせら笑い。
  何十万人の医療者の献身的な働きと国民の多大の努力や辛抱を傾けても死者1万人を突破。今も国を挙げて戦っているというのになんと酷薄な男か。 》 こなみひでお
https://twitter.com/konamih/status/1391405183930757120

《 推理小説作家で、一番、太平洋戦争について分析して語ったのは山田風太郎さんかなと思っていますが、山風さんの太平洋戦争時の大日本帝国の分析を見ると、 完全に今の日本に本質的にそっくりで(極端な人命軽視と科学の軽視、縁故主義と無責任)、76年の月日の間に完全に戻った感があり、暗澹とします... 》 kemofure
https://twitter.com/kemohure/status/1391538976222113792