『南方熊楠』二(閑人亭日録)

 鶴見和子南方熊楠講談社学術文庫1981年初刊、1981年2刷を少し読む。

《 内容に立ちいって考えると南方の強みは、自分の経験及び自分で調べた資料にてらしあわせて、命題の妥当性をたしかめてみる、権威によって、たやすく信じることを しない、という点にあった。 》 39頁

《 柳田(国男)は、南方があまり多くの例を引照しているために、ごたごたしいと感じたようである。しかし、それまでに、大変ごたごたしいあれやこれやの実例の 報告が、説明なしに、持ちよられたあげく、南方が快刀乱麻を断つごとく、異なる実例の間の脈絡をつけ、そして、なぜこのような巨人足跡信仰が、世界中の至るところで 生まれたかを説明したので、外国人を驚かせたのである。 》 56頁

《 この場合、日本の足跡信仰は、インド、中国から伝播したものと見なしたが、古代インド、中国、メキシコ、太平洋諸島、及び十九世紀イギリスの場合は、それぞれ 独自に発生したものとして、区別して説明している点に、注目すべきであろう。 》 59頁

 コーヒーを淹れて一口飲み、旨いな、と思いながら本を読んでいて、はたと気づいた。コーヒーを飲んでない、そのままある。本に夢中だった。

 流行に無頓着で、コンテンポラリー・アートとファイン・アートが別分野とは知らなかった。数年前の芸大卒業制作展で気になった山縣瑠衣の絵が前者に入れられていた。
 https://plus.gekkanbijutsu.co.jp/items/44390577
 今回も独特な感覚だ。実物を見たいが。ネットで尊顔を拝した。実物を見たいが。
 新聞の折込広告で目立つのが、不用品買取の広告。三島市及び周辺では何軒もの店が良い立地場所に開店。買取品目にはどこも絵画等美術品が入っていない。面白い。 今時絵画を買う人がどれほどいるのだろう。オークション相場の現状は知らないが、時代が変わった気がする。ご立派な額縁に収まったご立派な絵画を欲しい人は、まだ いるのかな。立派だけなモノには惹かれない時代という気がする。

 ネット、うろうろ。

《 13時10分って、さっき?
  ねぇ、さっき? 》 buu
https://twitter.com/buu34/status/1411186410875326471

《 前総理が「反日」という言葉を平気で使っちゃう国、日本。気に入らない人を「反日」として排除したら、さぞや美しい国になるのだろう。

  安倍前首相「反日的な人が五輪開催に強く反対」 月刊誌の対談に | 毎日新聞 》 ささきりょう
https://twitter.com/ssk_ryo/status/1411254205789077513

《 日本人がどうやったら「反日」的になれるのか、おまえその反対語が「親日」だって知らねえな? と安倍晋三とかいうネトウヨ芸人を問い詰めたい。 》  津原泰水(やすみ)
https://twitter.com/tsuharayasumi/status/1411229713951977481

《 #安倍晋三を4文字で

  森加計桜 》 buu
https://twitter.com/buu34/status/1411112414876028928

《 米国政府から「おたくの国がしていることは人身売買ですよ」と指摘されても「米国政府が勝手に言っていることだから取り合うに値しない」って、すごい態度だと 思いますが、それなら沖縄等の在日米軍関係でも、こんな強気の態度で出たらどうなのか。

  人権後進国の醜い居直り。 》 山崎 雅弘
https://twitter.com/mas__yamazaki/status/1411224469331341316

《 山口晃《当世壁の落書き 五輪パラ輪》 2021 》
https://peraichi.com/landing_pages/view/yamaguchi21gorin