『つりたくにこ作品集』続編(閑人亭日録)


 昨日、マンガ家故つりたくにこさんの夫、高橋直行氏からメール。

《 前にお話しした仏語版2冊目の契約をしました。これから編集翻訳となります。書名は[彼等]か「彼方へ]の何れか、未発表作も色刷りもと熱心なので期待できます。スイスの出版社で漫画はL'ENVOLが初めてで、反響良かったらしいです。又一年楽しみにして下さい。高橋。 》 https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%A4%E3%82%8A%E3%81%9F%E3%81%8F%E3%81%AB%E3%81%93#%E7%95%A5%E6%AD%B4

 昨夜、坂部隆芳さんから依頼された、絵の感想文をA4版一枚に書き上げる。昼前、コピーを投函。やれやれ。

《  坂部隆芳『神の国』庄司美術館を観て
                   越沼正

  どの絵も静謐でさり気なく、深遠と深淵を見せている。
  坂部さん独自の表現世界だ。一通り拝見して備え付けの椅子に座り、
  ふっと見わたすと、左に襖絵を模した二枚の大作。右に一曲の屏風を
  模した大作。どちらも日本絵画の伝統を刷新する気が生動し、
  流石(さすが)と納得。そしてその間に小さな(といっても、たて80センチ
  よこ40センチほど)絵。歳月を重ねた樹の幹だけが描かれた絵。この小さな
  (?)絵に感嘆。これは桁違いに素晴らしい。両翼の大作を従えている。
  いや、扇の要のような位置を占めている。左右の大作は見事だ。が、
  その間の小さな樹幹の絵は、坂部さんの画業の転換点であり、
  さらなる高みを予感させる。また、絵画の歴史の隘路を抜け出した絵、
  絵画の未来をも予感させる絵、と直観した。
  かすかなひねりを感じさせる樹幹からは、遠く『ミロのヴィーナス』像の
  こだまを感じる。
  なによりも、完成一歩手前で絵筆を置いた手際に感服する。
  その消え入りそうな余白に、私たち見る者は、ふっと肩の力を抜いて
  惹き込まれる。長い絵画制作で培われた無意識の美意識が
  作者の意図を超えて降臨し、そして絵筆を置いた・・・
  ように思われる。さり気なく深い表現世界。傑作だろう。

  久しぶりに物欲が湧いた。が、私には手にすることさえ憚(はばか)れる。
  私のような一般人が所有するようなものでは決してない。 》

 昼過ぎから雨。ゆっくり過ぎてゆく。

 ネット、うろうろ。

《 東京駅の大丸でやってるアートギャラリーでとんでもないやつを見た
  ちょっと数十秒だけ見てほしい 》 崎山圭@iOSエンジニアで工学博士でiOSプログラミング個人講師
https://twitter.com/sakiyamaK/status/1631913474673750017

《 勝手に市民の財産を注ぎ込み、実績のない企業に随意契約で丸投げという異常な手続きで送り付けた、所謂「アベノマスク」の単価すら頑なに公開せず、裁判で開示命令が下っても「大変厳しい」などと黒塗りを外す素振りも見せない岸田政権も、安倍政権同様に公文書の取り扱いに関して微塵も信用がない。 》 異邦人
https://twitter.com/Narodovlastiye/status/1631789768370683904

《 手続き軽視で、国会での説明もまともにせず、質問にのらりくらりと答弁し、まっとうな批判を受け止めず、情報開示請求にも黒塗りで出す国って、到底、プーチン氏、習近平氏を批判できないと思います。政治の面で、およそ民主主義的な先進国とは言い難くなっていますね。 》 大島堅一
https://twitter.com/kenichioshima/status/1631456040536653825

《 国会の会期は150日、延長なければ、6月21日まで。

  入管法改正案、審議中での公開は避け、法案を通してから、閉会と同時に悠々と上映、というストーリー。

  #入管法改悪反対 》 工藤剛史/Choose Life Project
https://twitter.com/kudo_clp/status/1632019001332359168