「光と闇の世界」(閑人亭日録)

 優れた作品とは何だろう。お値段が億単位の作品? それは商品価値の高い作品であって、作品の質とは違う。
 既存の作風を時代遅れにしてしまう画期的な作品? 例えばパブロ・ピカソの『アヴニョンの娘たち』1907年か。
 https://artmuseum.jpn.org/mu_avinyon.html
 私個人からすると、時代を画した作品ではあったにしても、なあ、と思ってしまう。まあ、実物に対面していないから何とも言えないが。私が絵の優劣の参考にする規準的な絵画は、ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの絵。
 https://bijutsufan.com/baroque/paintings-la-tour/
 2005年、国立西洋美術館ラ・トゥール展で驚嘆。スゴイわ。
 https://www.nmwa.go.jp/jp/exhibitions/past/2005_192.html
 フェルメールは2000年、大阪市立美術館で見たが、時代が重なるジョルジュ・ド・ラ・トゥールのほうがスゴイ。人気ではフェルメールがずっと上だが。
 「オランダのフェルメール大回顧展がチケット即完売。大注目される理由とは?」 ARTnewsJAPAN
 https://artnewsjapan.com/news_criticism/article/760
 「ジョルジュ・ド・ラ・トゥール: 光と闇の世界」。そうか、「光と闇の世界」。これが美術作品への私の視点だ。味戸ケイコ、奥野淑子、北一明・・・。昼と夜ではなく。光と闇。その狭間に位置するのが長谷川等伯の『松林図屏風』。坂部隆芳さんのいくつかの絵も、かな。「狭間」については、考察がまだ進まない。『松林図屏風』の空隙(空白)に注目しているが、まだ言葉にならない。論述は、坂部隆芳『山王曼荼羅図』への論述のその先にあると予感。
 http://web.thn.jp/kbi/zakki1.htm
 http://web.thn.jp/kbi/sakabe.htm

 ネット、うろうろ。

《 富岡多恵子逝去、87歳。学生時代に2年ほど隣家にいたのでよく飲み、歌い、話もした。7歳年長の、初めて知りあった大阪弁の姉御だったが、最初の詩集『返禮』には普遍的なコトバへの愛を感じ、小笠原豊樹岩田宏)訳のプレヴェールやガートルード・スタインへの傾倒ぶりに共感した。冥福を祈る。★ 》 巖谷國士
https://twitter.com/papi188920/status/1645398345593290752

 小笠原豊樹岩田宏)訳のプレヴェールの詩はじつにいい。ほかの人の訳と較べると瞭然。

《 旧統一教会系団体が学術会議を「反体制的」「解散せよ」と痛烈批判 その背景とは 》 東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/article/243299

《 <社説>沖縄戦と教科書 史実正しく学ぶために 》 東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/article/243174