世界は広がっている(閑人亭日録)

 美術品も本も同じだが、気になって購入、鑑賞(読書)、保管。求められて譲渡する。譲渡の場合は無料、で譲る。先年、味戸ケイコさんの絵を四点、北海道立函館美術館に貸し出したが、素晴らしいので寄贈してほしいと依頼され、その四点を寄贈した。お礼状を受けとった。充分愉しんだモノは、それを求める人に譲る、贈る。購入した美術品、本を転売することは考えていない。大事にしてくれる人のもとに渡っていくのが理想。七十二歳。エッセンスだけ手元に置けばよい。しかし、減っていくことがない。さっきも本屋から注文した二冊が入荷の報。世界は広い。というより広がっている。世界が狭くなった、なんてことはないわ。

 出川直樹監修 芸術新潮編集部編『やきもの鑑定入門』新潮社 発行 一九八三年一〇月五日/二七刷 一九九二年五月十五日、14~15頁に曜変茶碗の記事。”昭和五十二年、どうやらこれを再現した。安藤堅氏である。”。
 https://teshigoto.club/blog/100047/index.html
 https://www.kinokuniya.co.jp/f/dsg-01-9784882695349
 16頁に”再現された曜変天目”の写真。その横に計六枚の写真”虹彩による色のシンフォニー 北一明作”。何の説明もない。当時、北の説明では、『芸術新潮」の曜変茶碗の記事で、安藤堅が取り上げられていて、それを読んだ読者から北一明の茶碗を指摘され、編集部はあわてた、と。なので、何の説明もない。それほどに北一明は一般に知られていなかった。今も。

 午後、本屋でマルクス・ガブリエル『アートの力/美的実在論』堀之内出版2023年4月28日 第一刷発行、大泉黒石『俺の自叙伝』岩波文庫2023年5月16日 第一刷発行を受けとる。後者の帯文。

《 「俺」は誰だ/大正時代にベストセラー作家となり/ながら、文壇を追放され忘れられた大泉黒石。そのデビュー作で/あり幻の代表作、初の文庫化!/解説:四方田犬彦 》

 大泉黒石、北一明。同じような運命。しかし、発見するひとがいる。四方田犬彦大泉黒石──わが故郷は世界文学』岩波書店
 https://www.iwanami.co.jp/book/b623483.html

 ネット、うろうろ。

《 最大の「防衛力」はその国の「価値」だと思います。「文化」「経済力」「外交力」です。「戦闘能力」など実際は意味が無い。日本がどこかに占領されたとして、世界がどう動くか、そちらの方が重要。世界に対して「価値」ある存在なら、侵略は世界が許さない。 》 はんべ
https://twitter.com/bunsekiya/status/1660978971570487296

《 独自『マイナ保険証』で「該当資格なし」半年間“無資格”に…トラブル9都府県で805件 》 テレ朝news
https://twitter.com/tv_asahi_news/status/1660680698590826496

《 これもひどい

  〈デジタル庁は、去年7月に自治体からの報告で把握していたものの、「単発的で人為的」として、公表しませんでした〉
    マイナカード口座誤登録 デジ庁把握も公表せず 》 宮本徹
https://twitter.com/miyamototooru/status/1661019924201091074

《 ここ一年で父と母が入院
  病気や怪我は待っていちゃくれない
  こんな時に保険証が使えないと一大事なのに
  マイナのシステム開発した奴、そんな経験一度もしてない人生なんだろうな… 》 真座童太
https://twitter.com/oeGo33K2OQ2lcNl/status/1661148111975370757

《 マイナンバー口座情報、総点検へ 他人名義ひも付けでデジタル庁 》 東京新聞
https://www.tokyo-np.co.jp/article/251940