「三島ゆかりの作家展」最終日(閑人亭日録)

 午前十一時、「三島ゆかりの作家展」で展示している下山曻氏の制作した木彫顕彰碑を、三嶋大社へ奉納する式へ参列。午後三時、閉廊とともに四人の若手神官が手で持って社務所へ運ぶ。
 片付け、撤収が済んで午後四時半帰宅。くた~。やってよかった~。チラシ一千枚。五日間で来館者二百人超。マスコミなどに宣伝しなかったのに。わからんものだ。好評ですべてがうまくうまくいき、ちゃんと収まった・・・よかった。

 「三島ゆかりの作家展」では味戸ケイコさんの絵『寒い日』を展示している。
 http://web.thn.jp/kbi/ajie.htm
 『暗き麗女たち』という新刊本の紹介文から。

《 古くから日本の美意識は陰影にあるといわれるように、暗く見えない部分に想像力を働かせ、それを愛でることは、日本特有の感性のひとつともいえます。

  昨今でも、表向きの映える「明るさ」や「元気」とは対極にあるものに、美しさや趣、情緒、希望といったものを見出す人が多いのではないでしょうか。 》
 http://bluediary2.jugem.jp/?eid=7166

 この本には味戸さんは掲載されていないが、味戸ケイコさんは、掲載作家とはまた違った独自の深い魅力を湛えている。だからこそ、『日本美術全集 第19巻』小学館に収録された。
 https://www.shogakukan.co.jp/books/09601119