『勉強の哲学』(閑人亭日録)

 千葉雅也『勉強の哲学  来たるべきバカのために 増補版』文春文庫2020年初版、前半を読んだ。

《 環境の問題点を批判し、改善の努力をするにせよ、あるいは気持ちを切り替えて別の環境へ逃げてしまうにせよ、そうしたアクションは、環境と癒着してしまっている 自分のあり方を解体しつつでなければ、結局、その改善したい/脱出したい環境に癒着した自分をいつまでも引きずることになってしまう。たとえどこかに逃げ出しても、 自分の意に反して自分に残存している悪しき環境のノリを、せっかくの新天地で再現してしまうことになります。 》 「第一章 勉強と言語──言語偏重の人になる」  53頁

 よくワカル。

《 言語使用とは、他者の言語使用の真似です。言葉が有意味に使えるのは、特定の環境のコードにおいてすでに使えてしまっているからである。しかし、アイロニストは この(ウィトゲンシュタイン的な)言語観を攻撃し、環境依存的でない真理を求め、ナンセンスへと突き進んでいく。この道行きを避けるには、あらためて、「言語の意味は 用法である」という立場に戻るしかないでしょう。 》 「第二章 アイロニー、ユーモア、ナンセンス」 86頁

 印象派から始まりピカソを経ての現在の絵画状況を連想。味戸ケイコさんの絵を思う。

 北海道立函館美術館から「やなせたかしの世界」展(4月25日~6月14日)のポスターとチラシが届く。紹介文から。

《 同誌(『詩とメルヘン』)から世に出たイラストレーターのひとりが、函館出身の味戸ケイコ(1943年生)です。本展では、『詩とメルヘン』を紹介するコーナーで、 味戸ケイコの作品も特集展示します。 》

 味戸さんの提供した『あのこがみえる』『わたしのいもうと』『夜くる鳥』の原画、計二十点余と私の提供した四点を展示。チラシには「雪谷」が個人蔵で載っている。 提供は他に「わすれなぐさ」など。
  http://web.thn.jp/kbi/ajie.htm

 ネット、うろうろ。

《 いや、もう一つ可能性があるはずだけど。IOCの破産と近代オリンピックの終了、毎年行われる各競技の世界大会への分散、それが本当のアスリートファーストなのでは ないか──という検討。 》 会田誠
  https://twitter.com/makotoaida/status/1241916468020699136

《 中小企業の財布の状態ってのは、

  2-3-4月はコロナ対策で客がないので金が入ってこず
  5-6-7月は納税シーズンで財務省から金をむしられる

  つまり、一年のうち半分の6ヶ月間、財布に金が入ってこないって状態に、今年の場合は、なる。 》 菅野完‏
  https://twitter.com/noiepoie/status/1241619946494291968

《 患者数の増加でたやすく医療崩壊が起こることも、消費者が買い置きをしただけで店頭から紙が消えることも、要は「効率化」「QC」「不良在庫一掃」 「トヨタシステム」「選択と集中」てなことを言いながら労働現場&流通市場から「余裕」(冗長性、在庫、バッファ)を駆逐してきたことの結果だと思う。 》  小田嶋隆
  https://twitter.com/tako_ashi/status/1241505498697891840

《 考えてみれば「内閣が吹っ飛ぶようなことをさせられた」と自殺するくらい思い詰めた赤木さんの感覚の方が市民感覚に近いわけで、 そこまでのことをやらせた奴らは全員出世し、親玉は吹っ飛ぶどころかのうのうと権力の座に居座っている、そのことは異常極まりない。 》 弁護士 中村憲昭
  https://twitter.com/nakanori930/status/1240926689066024960

《 「今日、嫁には買い物行くって行って出てきて会いにきたんだ。」 って言われても う、うん。。としか言えないわ…。 》 風俗嬢の本音bot
  https://twitter.com/huhonbot/status/1241575329908445184