金にもならぬこと(閑人亭日録)

 K美術館、貸ギャラリーでの展覧会を「物好きだねえ」。源兵衛川のゴミ拾いを「金にもならぬことをして」と言われる。どちらにも「ただの自己満足」という冷笑がある。そういう輩には関わらず放っておく。それが私流の生き方。美術の展覧会は私的(野心ある)楽しみだが、源兵衛川のゴミ拾いは、川をきれいにしないと、この街がただの田舎の町になってしまう、という危機感から三十年ほどやってきた。街中(まちなか)を流れる、歴史ある農業用水路のきれいな(湧水の)流れこそが、この街を他にはない魅力ある街にする唯一の手段と考えている。お金は、生活費に困らぬ程度にあればいい、が私の考え・・・変人なのかもしれない。