『記憶と芸術』八(閑人亭日録)

 虎岩直子「W・Bイェイツとヒューマス・ヒーニーをめぐる記憶」結び近く。

《 空っぽで自由だからまた別のものと繋(つな)がっていく。「記憶」とは刻々と変化していく現在生きる個人あるいは共同体が保持している過去(であるから記憶の形も刻々と変化しているのであるが)のイメージであり、「希望」とはやはり刻々と変化している現在の個人あるいは共同体にとっての「未来」についての肯定的な期待である。(引用者・略)芸術家は過去のあるイメージに触発されて、「芸術」という形をつくって未来の読者にはたらきかける。(引用者・略)しかし、「記憶」は「芸術」となるとき、個人的連環あるいは共同体の追悼から外れて「エンブレム」となることを目指す。 》 314-315頁

 ネットの見聞。

《 防衛費の半分を占める「兵器ローン」 ますます借金しやすくする法が成立、防衛費全体が膨れ上がる恐れ 》 東京新聞
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/317949