休館日

 昨夜自転車でブックオフ三島徳倉店へ行った。古本の棚を見ないと落ち着かない……ってビョーキ? 「日本古典文学大系岩波書店がずらっと並んでいたので、「64 為永春水春色梅児誉美』」1964年 3刷スリップ付を抜く。他に銀林みのる「鉄塔武蔵野線新潮文庫1997年2刷、伯方雪日(はかた・ゆきひ)「誰も私を倒せない」創元推理文庫2006年初版、計315円。

 昨夜10時からの教育テレビ「ETV特集」は寺山修司団塊の世代。1967年からの数年間、アングラから全共闘学生運動について、自分探しの壮大な学園祭という括り方をした。フーム。私は、体制への違和感で行動した。その違和感は今もぬぐえない。それでグラウンドワーク運動に加わった。大状況を論じて行動するのではなく、地元の変貌を通して文化・価値観の体制に風穴を開けるという方法だ。K美術館もその一環。まことに微々たる微風だけれども。

 昼、美術館へ来て用事を片付ける。昼食後、自転車で沼津市庄司美術館のフンデルト・ヴァッサー展へ。ヨーロッパ北部の太陽の弱い光ならではの憧れの色彩だ。石を土台にした造形は、日本の風土には適さない作風だと思う。
 本屋でこの前中国人作家に贈ってしまった季刊「版画芸術」を購入、知人女性画家の個展へ顔を出す。沼津駅北口へ抜けてブックオフ沼津店へ。伊坂幸太郎「死神の精度」文藝春秋2005年初版帯付、杉本秀太郎「花ごよみ」講談社学術文庫1994年初版、松沢呉一「魔羅の肖像」新潮OH!文庫2000年初版、「本格ミステリ02」講談社ノベルス2002年初版、計420円。以前知人に紹介されたケーキ屋が目に留まったのでケーキとコーヒーで一服。調理場にはこの前見た私好みの若い女性。早速声をかけてしまう。まあ、オヤジそのまんまの図々しさ。自転車も軽いわ。