検察審査会の午後

 佐野洋のミステリ『検察審査会の午後』新潮文庫1996年初版を読んだ。現行制度になる前の制度だから、少し違うけれど、審議の様子がよくわかる。

≪いったん弱い立場に立たされたら、一切の弁解が無力になる現実。あのときの絶望感を私は忘れられない。≫68-69頁

≪「物によると思うんです。例えば、政界の大物の汚職が不起訴になって検察審査会にかけられたというようなケースだったら、審査会の模様を罰金覚悟で載せるかもしれません。でも、この事件なんかだと、禁を犯してまで載せる意味はありませんね。」≫183頁

 週刊『サンデー毎日 10.24号』広告「検察審の 小沢強制起訴 不可解を問う」。

≪議決と発表「20日間の空白」の裏事情  「疑わしきは裁判」という危険  " 市民目線 " が生む魔女狩り   11人、30.9歳が「国民の責任」を説く違和感≫

 同感。

 ネットの拾いもの。

≪自宅に何年ひきこもっても誰もほめてなんかくれないし、世間のみんなから非難されるばかりで自分も家族もつらい。しかし鉱山にひきこもれば長期間になればなるほど、皆からほめてもらえるし国の英雄にされて親も胸をはって子供を自慢できいい事ずくめ、自宅から鉱山に引っ越すことを真剣に検討している。≫