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 宮原龍雄・須田刀太郎・山沢晴雄の連作「むかで横丁」を、『絢爛たる殺人』光文社文庫2000年初版で読んだ。発端篇を宮原龍雄が、発展篇を須田刀太郎が、解決篇を山沢晴雄が、それぞれ筋書きなど知らぬままに渡された原稿をもとに順繰りに書いていったとは、オドロキ。芦辺拓が解説で書いている。

≪何はともあれ、「むかで」の見どころは解決篇を担当した山沢晴雄氏の超人的な技量でしょう。≫

 同感同感。拍手。推理小説の醍醐味ここにあり。

 雨の中、友だちの車に同乗してブックオフ沼津南店へ。北村薫ひとがた流し朝日新聞社2006年初版帯付、末浦広海『訣別の森』講談社2008年初版、歌野晶午ほか『川に死体のある風景』東京創元社2006年初版など8点、計840円。夜は明日のパーティの準備に立ち会う。