当然不安定

 こう寒いと、いつ風邪をひいてもおかしくない。と、納得させて外出。寒いのは苦手を通り越して駄目。毎日十二時間は蒲団の中にいる。それでわかったこと。目覚まし時計は十ニ時間以上先には目覚ましをセットできない。これには困った。今朝は運良く午前九時少し前に目が覚めたけど、昨晩は午後九時前に就寝。寝る子は育つ、というけど、「寝タコを起こす」ってコトワザ、昭和にあったなあ。はあ。恐山のイタコは起きているのか寝ているのか。

 そういえば、ぐったり寝ていてヘンな想念が浮かんだなあ。天国と地獄とこの世では時間の速さが違う。この世を軸にすると、天国では時間は百倍早い。地獄は百倍遅い。だから天国では美味しい果物がとっとと実る。地獄では苦しみはやったら長い。そして天国でも地獄でも人の寿命は決まっている(限りがある)ので、この世の時間感覚のままの人間は、天国では快楽に飽きる前に消えてしまう。地獄ではなが〜く続く。どこからこんな想念が浮かんだか、まるで不明。ああ、私はどこから来てどこへ行くのか。美術館にいる。

 ブックオフ長泉店で文庫を二冊。大倉崇裕『警官倶楽部』祥伝社文庫2010年初版、山本周五郎『美少女一番乗り』角川文庫 2009年初版、計210円。天国には古本はあるんだろうか?(悩むことはない、地獄へ行くから)