5月23日(月) 休館日

 近所の古本屋北山書店で四冊。巌谷大四『文壇ものしり帖』講談社文庫1986年初版帯付150円、重森完途『庭の美しさ』現代教養文庫1961年10刷100円、獅子文六『自由学校』角川文庫1963年3刷150円、モリー・ハードウィック『悪意の家』現代教養文庫1992年初版帯付150円、計550円。この店、行くたびに横積みされた本が山脈をなし、前にせり出し通路が狭くなっている。蟹歩きさえ難しくなっている。かがんで下の方の本を見ることは、この標準体型の私でさえ難しくなっている。いやはや。

 夜はNHK BSプレニアム『美の饗宴 ミクロの技 正阿弥勝義』を視聴。超絶技巧で魅せる明治の金属工芸作家。ホント、凄い。再現不能の技巧。海外で絶賛評価されているこのような美術家が日本美術史では全く扱われていないのは、やはり問題だろう。西洋の美術思潮をいち早く取り入れて(真似して)作られた亜流作品が幅をきかせている近代現代の日本美術史は、二十一世紀にはお払い箱にしたい。