『ボランティア活動とおとなの学び』

 午前中はグラウンドワーク三島が招待した、いわき市などの震災被災者40人ほどを源兵衛川へ案内。親も子も川遊びに熱中。ビショビショになってはしゃいでいる子どもたち。歓声がそこらじゅうで挙がる。テレビ静岡が密着取材。インタビューに「すごく楽しかった」とお母さんが応じていた。昼、バスを見送り、それから開館。

 過日、日本女子大教授田中雅文氏から『ボランティア活動とおとなの学び─自己と社会の循環的発展─』学文社2011 年初版を恵まれた。四年前の夏、美術館での私への聞き取り調査が日の目をみた。97頁の「まとめ」から。

《 本節の分析から得た知見を整理すると、下記のとおりである。》

《 GW三島の場合、多くのスタッフとアドバイザーに意識変容が生じている。そして、その過程において、、スタッフは社会形成、アドバイザーは支援の対象者や講座・ワークショップの参加者との間で〈再帰的循環〉を経験している。》

《 スタッフの場合、意識変容の終着点には「人とのつながり」と「次世代の育成」を大切にする価値観がある。換言すると「空間軸・時間軸で人々がつながり、相互の協力や継承をしながら地域や社会を刷新・運営していくこと」に大きな意味を見出すこととなった。》

 専門家の分析は、自分の気づかない一面を暴き出す。