搬入・展示

 午前十時過ぎ、画家たちが来館。飾りつけが昼食をはさんで午後二時に完了。ブリューデルのアポロン頭部ブロンズは、やはり迫力がある。

 昨日電話で話題になったレナード・コーエン Leonard Cohen の、知人女性が気にいったCD『 COHEN LIVE 』1995年を昨夜久しぶりに聴く。あれから十五年か。

 毎日新聞昨夕刊、「読書日和」は荒川洋治。東京早稲田の古書店浅川書店での写真の本棚には中井英夫『幻想博物館』平凡社1972年の黒い背が見える。これは持っていて、建石修志が新たに装丁挿画を手がけた第二版は持っていないことを聞いた中井氏は、第二版第一刷(1975年)に金と銀の鉛筆で以下の文をその場で書いて、くださった。

《 金の夜と

   銀の昼に 》

 あれから三十五年。往時茫々。中井英夫を愛読していた夭折の銅版画家清原啓子の兄上から数日前に恵まれた資料への礼状は送ったが、ああ、まだ数通書かねばならない。

 六年前、萩原朔太郎賞を受賞した荒川洋治の詩集『心理』みすず書房の表題作は戦後まもなくの三島市のこと。この詩はコピーして来月の三島市の某委員会の資料にする。