たまさか人形堂物語

 牧村慶子さんは、10日(木)お昼ごろ来館予定。

 昨日、ブックオフ長泉店で二冊。津原泰水『たまさか人形堂物語』文春文庫2011年初版、丸谷才一『月とメロン』文春文庫2011年初版、計210円。

 題名に乗せられてさっそく津原泰水『たまさか人形堂物語』文春文庫を読んだ。……当てが外れた。挟み込みのパンフレットには《 人形にまつわる謎を解決するほのぼのミステリ 》。これを知っていれば、大きな期待は持たなかった。跋から。

《 そんな人形を創られる四谷氏にして、こう仰有ったときには驚きました。「津原さん、人形って怖いよね」 》

 四谷シモンの人形は手元に置きたいとは思わないなあ。観るだけで十分、

 にわかにサンタナを聴きたくなり、1991年に出た二枚組CD『ロータスの伝説 Live in Japan 』1973年録音を二時間通して聴いてしまった。夜中に、それも大音量で。うーん、全身がシビレル〜。官能を通り過ぎて法悦の汀。ネットの書き込み。

《 1973年7月3,4日大阪厚生年金ホールのライブ。さんざん国民を愚弄し浪費三昧をし続けた旧社会保険庁の皆様方の厚生年金の資金による箱物事業の唯一の文化的遺産というものかも知れない。ありがとう。 》

 ネットの見聞。

《 やさしくできないとき、私は心を落ち着けて、こう考えることにしています。もし私がやさしくしなかった結果、その人が去ってしまったなら、私にはもう「やさしくしてあげることのできる人」がいなくなってしまう。それは私に底知れぬ喪失感をもたらすだろう。すなわち、やさしくしてあげることのできる人が、いま目の前に存在しているということ、それが私の人生にとって最大の幸せではないだろうか、と。 》

《 「待ったなし派」の方々は「座して貧乏になるようなバカばかりの日本なんか、もうどうなっても知らない」と言い放って、彼らと同じような考え方をする人ばかりが暮らす国にきっと移住してしまうのだろう。

  それはそれでしかたがないような気がする。

  そういう静かな諦観とともに、「原発ゼロ元年」を言祝ぎたいと思う。 》