昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で三冊。柳澤桂子『生と死が創るもの』草思社1998年初版帯付、ロザムンド・ビルチャー『ロザムンドおばさんのお茶の時間』晶文社1994年初版、ニコラス・ウェイド『ノーベル賞の決闘』岩波同時代ライブラリー1992年初版、計315円。『生と死が創るもの』の帯に「最後の随想集。」とあったので買ったが。最期ではないということか。ウェブサイトには「第二エッセイ集」とあるwww。
小山正・編『奇想天外のミステリー』宝島社文庫2009年初版を読んだ。辻真先、霞流一ら五人のバカミス短篇と編者小山正の「日本ミステリー暗黒史 バカミス狩り II 」「日本のバカミス一覧」から成る。小山正の二編が面白く、かつ説得力がある。「日本ミステリー暗黒史」から。
《 一九八○年代に書かれたミステリーのなかで、もっとも笑撃的なバカミスなのが島田荘司の『斜め屋敷の犯罪』であった。意外性のためならすべてが許されるという本格ミステリーの黄金律を体現したこの作品は、トリックのためにキャラクターや舞台設定を細かく構築し、その努力の結果、幻想の中のリアリズムを成立させたのである。 》
《 世界で最も知られている日本のミステリー作家とは誰か?
応えは、戸川昌子!
彼女の小説は世界各国で翻訳されており、(略)また『火の接吻』の英語版 A Kiss of Fire にはP・D・ジェイムズとルース・レンデルの絶賛コメントがついているほどだ。 》
先だってブックオフ長泉店に『火の接吻』があったけど、程なくして消えた。私以外にも慧眼の士がいる。
《 最後にご紹介するのは、世界でも類のない究極の造本アイデアで作られたバカミスである。先日取り上げた作家・泡坂妻夫の長編『生者と死者』がそれで、私はこの本を実は二冊所有している。なぜならば……おっと、そのわけを知りたければ、ぜひとも現物をあたってみるべきだ。絶対に、超ビックリするぞ! わっはっは! 》
私はその新潮文庫『生者と死者』を未開封帯付、未開封そして開封済みの三冊を持っている。最初の一冊は新刊で、あとは105円で。しかし、半分読んだだけの読者がいるとは。ネットの感想がなんとも愉しい。
文化庁の文化審議会で著作物のパロディー規定の検討を始めたとか。どのように規制するのだろう。
ネットの拾いもの。
《 水族館「脱走ペンギンのおかけで来場者倍増ですよ」 動物園「いいなーうちも真似しようかな」 クマ牧場「…」 》
《 壁のカレンダーを見ると、こんな書き込み、「ブラ返却 吉」??
「快楽亭ブラック『立川談志の正体』を吉祥寺図書館に返却する期日」だった。 》
《 もしゴッホがホッホと訳されていたら、日本での売り上げは約15%落ちていただろう。 》