放課後はミステリーとともに

 昨夕帰りがけにブックオフ長泉店で二冊。小山正・編『奇想天外のミステリー』宝島社文庫2009年初版、有馬頼義木々高太郎・編『推理小説入門』光文社文庫2005年初版、計210円。

 東川篤哉放課後はミステリーとともに実業之日本社2011年5刷を読んだ。『謎解きはディナーのあとで』の令嬢刑事と執事の掛け合い漫才にたいして、こちらは男女共学の高校生が主役。面白さは甲乙つけがたい。思わずコーヒーを吹いてしまう場面が続く。人前で読んでなくてよかった。『謎解き』が六話、『放課後』が八話。どちらを読んでも損はない(両方読めば得する)大笑い本格ミステリーだ。泡坂妻夫北森鴻亡き後、嬉しい書き手が現れた(って読んでなかっただけ)。「霧ヶ峰涼の屋上密室」にE・D・ホックの「長い墜落」を連想。

 「霧ヶ峰涼の二度目の屈辱」にこんな描写。

《 間違えるわけないじゃありませんか野に咲く可憐なタンポポと工事現場のクレーン車を間違えるようなものです 》

 工事現場の注意看板のウェブサイト『ジワジワくる工事現場の風景』を連想。

 ネットのうなずき。

《 野田総理についての非政治家へのアンケートで「人柄が信頼できる」という回答があったのですが、野田総理の人柄を知っている人がそんなに多いんでしょうか? 》

 ネットの拾いもの。

《 「日陰の男」「ステテコな女」(某百貨店のコピー) 》

《 旬感似顔絵家 》

《 ひそかに横綱を愛してしまった幕下力士の言葉「愛があれば星の差なんて」。 》